映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

2013年を振り返って

2013-12-31 10:21:37 | Weblog
今日で2013年も終わりだ。
あっという間に駆け抜けた感じだ。

今年は読書200冊、映画鑑賞200本の年間目標を達成した。インプット過剰の頭をこなしきれなかったせいか、年末に向けてブログ更新がおろそかになってしまった。それもあるが、娘の勉強につきあったのも大きいかもしれない。最後休みに入ってから、見たいと思っていた映画を見に行けなかった後悔が残る。矢沢永吉のクリスマスディナーは見に行った友人によると物足りなかったそうだ。

仕事は好調なようで、今一つだった。給料は上がったけれど、ボーナスが下がった。これはどうも調整されているようである。下請けの人手不足が深刻化したのがつらいところだ。仕事が消化不良をおかしているようで嫌な感じだ。でもこうやって映画と読書の年間目標を達成できたのは多難なく1年が過ごせたからだろう。

映画については、12月に入ってからあまり行けなくなった。今年見た中で一番良かったのは「ゼロダークサーティ」だ。最終ビンラディンを襲撃するシーンの緊迫感が良かった。年末見た「キャプテンフィリップス」も同じような実録ものでいい出来だったと思う。「タイピスト!」の躍動感もよかった。前年を上回る鑑賞本数だったのに、ブログ記載記事が減ったのは読書にも注力したからかもしれない。アジア系の映画では「嘆きのピエタ」が抜群にいい。キムギドクの世界に引き込まれた。ついでに刺激的な韓国映画もいくつか見た。「悪魔を見た」なんて映画は凄かったなあ。日本映画では「さよなら渓谷」かな?でも一番泣けたのは「陽だまりの少女」だ。書物だが、「映画もまた編集である ウォルターマーチとの会話」マイケル・オンダ―チェ著がすばらしい。

今年は読書スタイルを少し変えた。前年はケインズ、ハイエクやミルトンフリードンマンなど経済の古典を中心に読んでいた。本屋に寄るのも経済やビジネス系のフロアだった。今年の半分くらいしか読んでなかったかもしれない。
一橋大の楠木建教授の「戦略読書日記」や彼のエッセイを読んで、ノンフィクションに魅せられるようになった。楠木教授がブックオフの100円本を中心に自伝本やノンフィクション本をたくさん買い込み、気楽に読んでいるのを「戦略読書日記」で知り、いい方法と思った。映画の旧作の100円レンタルと同じ感覚で楽しむことができるのだなと思った。楠木教授の本に彼が読了した本が雑然と題名だけのっていた。彼は何を読んだのか忘れてしまうので、ツイッターに題名だけインプットするようにしているそうだ。自分も同じようにブログに題名と著者名だけ書くようにした。
以前は読んだ本名を手帳に手書きで書いていた。いつの間にやらやらなくなった。確かにこれは電子系で保存した方がいいのかもしれない。

読んだ本の中で取り上げられている本を読むという手法は以前からとっていたけれど、今年はそれが顕著になった。連鎖して本を読んでいった。202冊のうち5冊以上読んだ作者は星野博美、保阪正康、小谷野敦、栗田哲也、佐藤優といったところだ。まったく関連のない5人だ。
特に自分と同郷の星野博美さんのエッセイにいやされた。「コンニャク漂流記」は実家のある品川、平成の初めにいた和歌山の加太と湯浅、今の勤め先である千葉の自分に関わりある3か所を中心に話が進む。和歌山に自分のルーツを探る旅をする場面には目当ての人が見つかるかどうかドキドキしてしまった。昨年妻の父が亡くなり、加太線に乗ったばかりなのでなおさらだ。読んだ後千葉の御宿海岸に行き、江戸時代のはじめに来たというメキシコの人たちがどう振る舞ったか想像したりしたのも楽しい。彼女は同郷なので中に出てくる登場人物で知っている人もいて、妙な親近感を覚えたものだ。
小谷野敦、佐藤優という2人は自分と同世代だ。育ちや出身校もちがうし、思想も自分と違うけど「知の巨人」と言うべき2人の書物は読んでいておもしろい。嫌味もあるけど、このくらいアクが強い方がいい。佐藤優は一時は世紀の悪人扱いされていたが、北方領土返還に向けて懸命に外交交渉をしていたという話を読んで、田中真紀子の極悪大臣ぶりに憤慨した。
保阪正康氏は昭和史の本をたくさん残している。彼の書物を重ね合わせながら読んでいくと、自分なりの昭和史観が生まれてくる。初めて知った歴史的事実がたくさんある。戦争に関わった旧軍人などにかなりの取材を重ねて書かれている。ただ、終戦付近までの記述には凄味を感じるが、戦後に入ってしばらくしてから高度成長時代への記述はそんなに深みを感じなかった。彼の本を読んで知った堀栄三という元大本営情報参謀が書いた「大本営参謀の情報戦記」は今年読んだ本の中で一番よかった。クラウゼビッツを読んだ時のような衝撃をおぼえた。
栗田哲也氏の本は率直に面白かった。大検をへて東大に入る。「大学への数学」などの受験数学の殿堂である東京出版に寄稿しているのに文学部出身だ。しかも中退で略歴を見ていったいこの人どういう人?と思っていた。現在の教育界をバッサリ切るわけだが、そのアプローチの仕方が痛快だ。70年代後半から現在に至るまでの教育に関わる生徒や親や教師の動きをここまで本音で書いている人は少ないだろう。別に教育問題と限ることなく、論理よりも想像力を重視する彼の考えには大きく影響させられた。
ノンフィクションではファイティング原田のことを書いた百田尚樹著「黄金のバンタムを破った男」を部下に薦められた。これが実に良かった。まさに自分の小学生時代の話で、白井、矢尾板、海老原と知っている固有名詞も多く外国人ボクサーとの対決にドキドキさせられた。

来年は映画を150本くらいにして、読書250冊を目指そう。
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2013年読了本

2013-12-30 20:22:46 | 
1.完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者 マーシャ ガッセン◎◎
2.猛牛と呼ばれた男「東声会」町井久之
3.井原高忠 元祖テレビ屋ゲバゲバ哲学
4.戦略読書日記  楠木建◎◎
5.スパークする思考  内田和成◎
6.おそめ 石井妙子◎◎
7.Hot pepper ミラクルストーリー  平尾勇司◎◎

8.ストラテジストにさよならを 広木隆
9.日本の喜劇人 小林信彦◎
10.植木等と藤山寛美  小林信彦◎

11.みんなの意見は案外正しい  ジェームス・スロウィッキー
12.稲盛和夫最後の闘い 大西康之◎
13.破滅の美学  笠原和夫◎

14.行動科学マネジメント入門  石田淳
15.昭和天皇の悲劇  小室直樹◎
16.プロの知的生産術 内田和成◎

17.羽生善治論 加藤一二三
18.日本人のための世界史入門 小谷野敦◎
19.経営センスの論理  楠木建◎
20.遺伝子の不都合な事実 安藤寿康◎◎

21.柳井正の希望を持とう 柳井正
22.古典で読み解く現代経済 池田信夫◎
23.数学文章作法基礎編 結城浩
24.あなたにも書ける自分史エッセイ 丸田研一
25.まずは動詞を決めなさい
26.ずる  ダンアリエリー
27.イノベーション・オブ・ライフ クレイトン・クリステンセン
28.イノベーションのDNA クレイトン・クリステンセン◎ 
29.日本の国家破綻に備えるマニュアル 橘玲
30.リーマンショックコンフィデンシャル
31.色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹◎
32.司法書士7カ月合格法 柴田幸◎
33.受験は要領 和田秀樹◎

34.贋世捨人 車谷長吉
35.ディーラーをやっつけろ エドワードソープ
36.今やる人になる40の習慣 林修◎
37.金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの? 堀江貴文
38.悪知恵の勧め 鹿島茂
39.世界一やさしいランチェスター№1理論 坂上仁志
40.儲けたければ原価率は40%にしなさい 日経レストラン
41.生きるチカラ 植島啓司◎
42.溥儀 入江曜子
43.鹽壺の匙 車谷長吉
44.赤目四十八瀧心中未遂 車谷長吉◎
45.かけひきの科学 唐津一◎
46.私の知的鍛練法 竹内均◎
47.超合格術 有賀悠◎◎

48.戦略の原点 清水勝彦
49.バカのための読書術 小谷野敦
50.ロマンチック街道 虫明亜呂無◎◎
51.売れる作家の全技術 大沢在昌
52.世界一楽しい速読勉強法  斎藤英治
53.1分スピード記憶勉強法 宇都宮雅巳
54.武蔵丸 車谷長吉
55.クオンツ スコット・パタースン
56.悪女の美食術 福田和也
57.私の田中角栄日記 佐藤昭子
58.ベストセラー小説の書き方 ディーン・クーンツ◎◎
59.気まぐれコンセプトクロニエル ホイチョイプロダクションズ
60.映画の必修項目「激辛韓国映画」 映画秘宝
61.共産主義批判の常識 小泉信三
62.賭ける魂 植島啓司◎
63.酒池肉林 井波律子
64.日本電産永守イズムの挑戦 日経新聞社
65.サービスの裏方たち 野地秩嘉
66.ピータードラッカー私の履歴書
67.リーンイン シェリル・サンドバーグ◎
68.間抜けの構造 ビートたけし
69.「頭の良さ」は遺伝子で決まる 石浦章一
70.流転の王妃の昭和史 愛新覚羅浩
71.ツキの波 竹内一郎
72.戸越銀座でつかまえて 星野博美◎
73.成功は一日で捨てされ 柳井正
74.私のマルクス 佐藤優
75.勉強のセオリー 伊藤真
76.外資系金融の終り 藤沢数希
77.銭湯の女神 星野博美
78.愚か者、中国へ行く。 星野博美
79.焼肉叙々苑の秘密 新井泰道
80.迷子の自由 星野博美
81.柳井正 わがドラッカー流経営論 NHK
82.転がる香港に苔は生えない 星野博美
83.面白いほど詰め込める勉強法 小谷野敦
84.ウィ二ング勝利の経営 ジャックウェルチ
85.コンニャク漂流記 星野博美◎◎
86.マネーボール マイケル・ルイス◎

87.三陸海岸大津波 吉村昭
88.「こころ」は本当に名作か 小谷野敦
89.嫉妬の世界史 山内昌之
90.だましの手口 西田公昭
91.40歳からの記憶術・想起力で差をつける 和田秀樹◎
92.言語の脳科学 酒井邦嘉
93.韓国天才少年の数奇な半生(キム・ウンヨン) 大橋義輝
94.天才!(OUTLIERS) マルコム・グラッドウェル
95.評論家入門 小谷野敦
96.なぜ選ぶたびに後悔するのか バリーシュワルツ◎
97.党生活者 小林多喜二
98.のりたまと煙突 星野博美
99.日本辺境論 内田樹
100.うらおもて人生録 色川武大◎◎
101.運を呼び込む気のパワー 早島正雄
102.若きサムライのために 三島由紀夫
103.海軍主計大尉小泉信吉 小泉信三◎
104.サービスはホテルに学べ 富田昭次
105.交渉術 佐藤優◎
106.子供が減って何が悪いか 赤川学
107.昭和天皇独白録 ◎ 
108.社会学講義 富永健一
109.経済学の巨人 危機と闘う 日経新聞社◎
110.友達がいないということ 小谷野敦
111.大本営参謀の情報戦記 堀栄三◎
112.アメリカ軍の撮影した占領下の日本
113.高木貞治 近代日本数学の父  高瀬正仁
114.数学を知らずに経済を語るな 高橋洋一
115.リーダーシップ 山内昌之
116.野蛮人のテーブルマナー 佐藤優
117.戦後を点検する 保阪正康 半藤一利
118.謝々チャイニーズ 星野博美
119.美人は罪悪か 小谷野敦
120.世界最終戦争 石原莞爾
121.英語と日本語のあいだ 菅原克也
122.英語は頭から訳す 竹下和男◎
123.映画の快楽 ぼくらはカルチャー探偵団
124.昭和史七つの謎 保坂正康
125.インテリジェンス人間論 佐藤優
126.ヴィレッジヴァンガードで休日を 菊池敬一
127.危機の外相 東郷茂徳 阿部牧郎
128.エースの資格 江夏豊
129.半島へ、ふたたび 蓮池薫
130.趣味力 秋元康
131.瀬島龍三参謀の昭和史 保阪正康
132.お金の流れが変わった 大前研一
133.アメーバ経営 稲盛和夫◎
134.天才数学者株にはまる ジョン・アレン・パウロス
135.天才伝説横山やすし 小林信彦
136.国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて 佐藤優
137.山下奉文 福田和也
138.熔ける  井川意高
139.昭和史忘れ得ぬ証言者たち 保阪正康
140.アイデンティティ経済学 ジョージ・アカロフ
141.フルハウス生命の全容 スティーヴン・ジェイ・グールド 
142.アニマル・スピリット ジョージ・アカロフ
143.有名人になること 勝間和代
144.知の編集術 松岡正剛◎
145.学校が教えてくれないヤクザ撃退法 宮本照夫
146.武器としての決断思考 瀧本哲史◎
147.まぐれ ナシ―ム・ニコラス・タレブ
148.僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか? 木暮太一
149.すばらしき愚民社会 小谷野敦
150.越境者たち(上) 森巣博
151.絶対速読記憶術 椋木修三
152.販売の科学 唐木一
153.アカデミー賞 川本三郎
154.歴史と外交 東郷和彦
155.東條英機と天皇の時代(上) 保阪正康◎
156.東條英機と天皇の時代(下) 保阪正康
157.遺伝子が明かす脳と心のからくり 石浦章一
158.趣味は読書 斎藤美奈子
159.越境者たち(下) 森巣博
160.バカに付ける薬 呉
161.その数学が戦略を決める イアンエアーズ
162.母性社会日本の病理 河合隼雄
163.英文の読み方 行方昭夫
164.数学による思考のレッスン 栗田哲也◎◎
165.「黄金のバンタム」を破った男 百田尚樹◎

166.破獄 吉村昭
167.餃子屋と高級フレンチではどちらが儲かるか 林總
168.何が時代を動かすのか 栗田哲也
169.小説家への道Ⅱ
170.暗算力を身につける 栗田哲也
171.暗算の達人 アーサー・ベンジャミン
172.強さと脆さ ナシ―ム・ニコラス・タレブ
173.自分の仕事をつくる  西村佳哲◎
174.千夜千冊虎の巻 松岡正剛
175.7歳から辞書を引いて頭をきたえる 深谷圭助
176.1分間英語勉強法 石井貴士
177.数学に感動する頭をつくる 栗田哲也◎◎
178.失敗学実戦講義 畑村洋太郎 
179.国家と人生 佐藤優×竹村健一
180.プロ家庭教師の技 丸谷馨
181.言語を生みだす本能 スティーヴン・ピンカー
182.アロー戦争と圓明園
183.働きざかりの心理学 河合隼雄
184.映画もまた編集である ウォルターマーチとの会話 マイケル・オンダ―チェ◎
185.なぜ「教育が主戦場」となったか 栗田哲也◎◎

186.人はなぜ数学が嫌いになるか 芹沢光雄
187.戦略の本質 野中郁次郎他
188.占領下日本の教訓 保阪正康
189.歴代天皇総覧 笠原英彦
190.多読術 松岡正剛
191.映画の香り 川本三郎
192.数学が歩いてきた道 志賀浩二
193.高度成長ー昭和が燃えたもう一つの戦争 保阪正康
194.インテリジェンス武器なき戦争 手嶋龍一、佐藤優
195.名人に香車を引いた男 升田幸三
196.競争優位で勝つ統計学 ジェフリー・マー◎
197.音楽を語る W・フルトベングラ―
198.新自由主義の復権 八代尚宏
199.翻訳とは何かー職業としての翻訳 山岡洋一◎
200.子どもに教えたくなる算数 栗田哲也
201.昭和の名将と愚将 半藤一利、保阪正康
202.理系の子 ジュディ・ダットン

あと1日残して

 二度目を含む
娘用受験書多数 これは含まない。
立ち読み読了本多数 これも含まない。
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2013年鑑賞映画

2013-12-22 20:17:47 | 映画 ベスト
1.裏切りのサーカス
2.汚れた心
3.最高の人生の選び方
4.無言歌▼
5.ザ・ドライバー◎ 
6.ガール
7.ブライドメイズ
8.ルーパー ブルースウィルス
9.赤目四十八瀧心中未遂◎
10.東京家族 山田洋次
11.今度は愛妻家 薬師丸ひろ子
12.トータルリコール
13.ヘンリーアンドザファミリー
14.デリンジャー ジョンミリアス
15.リンカーン弁護士◎
16.テッド マークウォールバーグ
17.ライフオブパイ◎ アン・リー
18.崖っぷちの男
19.ニーチェの馬▼最悪▼
20.ハンガーゲーム
21.海燕ホテルブルー 若松孝二
22.フェノミナン トラボルタ
23.4ヶ月、3週と2日
24.あるスキャンダルの覚書 
25.縞模様のパジャマ
26.奪命金◎ ジョニートー
27.脳男◎ 二階堂ふみ
28.フライドグリーントマト
29.アウトロー トムクルーズ
30.コロンビアーナ
31.逆転のメソッド
32.火車(韓国版)
33.盗聴犯
34.エージェントマロニー
35.ローマ法王の休日
36.ゼロダークサーティ◎
37.ビッグショットダディ
38.ムーンライズキングダム
39.ロックオブエイジズ トムクルーズ
40.世界に一つのプレイブック
41.ラブソング◎ マギーチャン
42.草原の椅子▼  
43.5つの銅貨 ダニーケイ
44.マドモアゼル ジャンヌモロー
45.桐島、部活やめるってよ
46.コンフィデンスマン
47.テイク・ディス・ワルツ
48.ジャンゴ タランティーノ
49.千年の愉楽 若松孝二
50.アンナカレーニナ
51.かぞくのくに◎
52.ひみつのアッコちゃん
53.声をかくす人
54.ホーリーモーターズ◎ レオス・カラックス
55.最強のふたり◎
56.ヒッチコック アンソニー・ホプキンス
57.糸を編む 
58.強奪のトライアングル
59.続 姿三四郎 黒澤明
60.ブラック&ホワイト
61.ハングリーラビット
62.夜明けの街で
63.特攻サンダーボール作戦◎ ブロンソン
64.リンカーン スピルバーグ
65.ジャッキーコーガン▼  
66.ライフサムワンインラブ▼
67.大魔術師 トニーレオン
68.ムースの隠れ道 フランシスオゾン
69.360▼
70.華麗なるギャツビー 
71.終の信託 草刈民代 
72.デルスウザーラ◎ 黒澤明
73.バッドアス
74.ソハの地下水道▼
75.ハードエイト
76.LAギャングストーリー
77.ビルカ二ングガム&ニューヨーク
78.ドリームハウス
79.つなぐ▼
80.96時間・リベンジ リーアムニーソン
81.恋のロンドン協奏曲 ウディアレン
82.殺意の香り メリル・ストリープ 
83.アンジェラ
84.藁の楯 松島奈々子
85.グランドマスター◎ ウォンカーウァイ
86.イノセントガーデン ミア・ワシコウスカ
87.リアル  佐藤健
88.オブリビオン トム・クルーズ
89.のぼうの城
90.デタッチメント
91.桃さんのしあわせ▼
92.アウトレンジビヨンド◎ ビートたけし
93.ローマでアモーレ ウディ・アレン
94.愛人ラマン
95.イップマン 葉問
96.華麗なるギャツビー2013年
97.パリテキサス◎
98.二流小説家
99.ああ春
100.嘆きのピエタ◎ キムギドク
101.北のカナリア 吉永小百合
102.みなさん、さようなら◎ 
103.鍵泥棒のメソッド 堺雅人
104.ラストオブモヒカン
105.ベルリン天使の詩
106.さよなら渓谷◎ 真木よう子
107.フィギュアなあなた◎ 石井隆 
108.ディアボロス キアヌ・リーブス 
109.インファナルアフェア無間序曲◎
110.レミゼラブル  
6月30日まで
111.レッドライト ロバートデニーロ
112.砂漠でサーモンフィッシング ユアン・マクレガー
113.真夏の方程式◎  福山雅治
114.ふがいない僕は空を見た 田畑智子
115.汚れた血 レオス・カラックス
116.bungo
117.バーニーみんなが愛した殺人者 ジャックブラック
118.ヘルプ
119.ベルリンファイル◎
120.終戦のエンペラー トミー・リー・ジョーンズ
121.ジェーンエア ミア・ワシコウスカ
122.フォローミー ミアファロー
123.シリアルママ
124.bungo2
125.君のいないサマーデイズ 
126.フライト デンゼルワシントン
127.塀の中のジーザスクライスト
128.ナイトピープル▼ 佐藤恵理子
129.東ドイツから来た女
130.ゴッドファーザー◎ 
131.ゴッドファーザーⅡ◎
132.黄金の七人
133.エアポート75 チャールトンヘストン
134.ゴッドファーザーⅢ
135.悪魔を見た◎
136.バンジージャンプ
137.初恋 宮崎あおい
138.黒く濁る村
139.10人の泥棒たち
140.シェフ!
141.天使の涙 ウォン・カーウァイ
142.駅前温泉 森繁久弥
143.拝啓天皇陛下様 渥美清
144.インファナルアフェアⅢ
145.ストロベリーナイト 竹内結子
146.バチェロレッテ▼
147.恋する惑星◎ ウォンカーウァイ
148.夏の終り 満島ひかり
149.コフィー パム・グリア
150.愛、アムール▼
151.彼女が水着に着がえたら ホイチョイ
152.男たちの挽歌 
153.ひとひらの雪 秋吉久美子
154.ザ・ビーチ レオナルド・デカプリオ
155.八甲田山 
156.タイピスト!◎
157.マイライフ・アズ・ア・ドッグ
158.ブエノスアイレス ウォン・カーウァイ
159.今日恋を始めます 武井
160.ワンダーランド駅で
161.蜘蛛女のキス
162.アウトロー 哀しき復讐
163.プラチナデータ 二宮和也
164.タニタの社員食堂 優香
165.そして父になる 福山雅治
166.ビトレイヤー
167.アルバート氏の人生 グレンクローズ 
168.愛のあしあと
169.青春残酷物語 大島渚
170.ソウルメン サミュエル・L・ジャクソン
171.新宿インシデント ジャッキーチェン
172.夜霧よ今夜もありがとう▼ 石原裕次郎
173.復讐者に憐れみを
174.小川の辺 東山紀之
175.ザ・マスター ポール・トーマス・アンダーソン
176.ハッシュパピー
177.日本の夜と霧 大島渚
178.バベットの晩餐会◎
179.ディクテーター▼
180.アイアンマン3
181.容疑者X韓国版
182.ナインハーフ2
183.スパイな奴ら
184.料理人殿ご用心
185.陽だまりの彼女◎ 松本潤&上野樹里
186.グランドイリュージョン◎
187.コズモ・ポリス▼
188.命をつなぐバイオリン
189.トランス ダニーボイル
190.キングオブマンハッタン リチャードギア
191.ラブクライム 
192.ルームメイト 深田恭子&北川景子
193.ル・コルビュジェの家▼
194.ラストスタンド シュワルツネッガー
195.建築学概論◎
196.欲望のバージニア
197.彼女はタイムトラベラー
198.インポッシブル ナオミワッツ
199.メビウス▼
200.県庁おもてなし課
201.かぐや姫の物語
202.海と大陸
203.GIジョー
204.ハングオーバーⅢ
205.偽りなき者
206.キャプテンフィリップス◎ トムハンクス
207.きっとうまくいく
208.奇人たちの晩餐会
209.モネゲーム▼ キャメロン・ディアス
210.ペーパーボーイ 真夏の引力 ニコールキッドマン
211.反撥 ロマン・ポランスキー
212.わが青春のマリアンヌ
213.合衆国最後の日 アルドリッチ
214.シャンドライの春 ベルトルッチ
215.ライジングドラゴン ジャッキーチェン
216.探偵はBARにいるⅡ

二度目もあるが ◎は好き、▼はつまらない。
ここのところ疲れて感想が書けない。
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矢沢永吉 2013年武道館初日参戦2

2013-12-13 16:32:57 | 矢沢永吉

矢沢永吉武道館コンサートも中盤戦
「BUDDY」は去年もやっていた。ポップス調でいいよね。
「想いがあふれたら」はなじみがあまりなかったけど、いい感じだ。
「共犯者」は1曲目というイメージなんだよね。長い間やっている曲だ。
「ROCK ME TONIGHT」もオーソドックスなロックンロールだ。

MCになる。
矢沢のコンサートではオールドファンも多いが、今回はじめての若いファンも「いらっしゃる」といった後で
その昔自分は「いらっしゃる」なんて言葉つかったことなかったよね。とのたまう。
確かにそうだ。昔の映像をみると、攻撃的でいかにも脂ぎっていたよなあ。

48歳のファンに「自分は物忘れ激しくなってきたけど、矢沢さんよく歌詞覚えられますね。」と言われたそうだ。
そうしたら「自分は記憶喪失状態だよ」満員の観客が一斉に笑う。
「繰り返し繰り返しやるしかない。」そう言っていた。このペースで勉強やれば自分も東大受かるんじゃないかと。矢沢は普通の東大生よりもはるかにビックなのに。。。
でもときおり「飛んじゃうよね。」そこでも笑いが。。実際後でその場面がでてくる。

今年最初ですと言って「アイラブユーOK」あとは「ロックンロールドラッグ」と「サンキューMy Lady」いったん退場だ。

アンコールは「IT'S UP TO YOU!」からだ。
往年のストーンズを思わせるリズムがいい。最初聴いた時よりだんだんよく思える曲だ。
そして初期の「ディスコティック」これもノリがいい。
ただ、さすがにこの曲矢沢も苦しそう。もうやらないんじゃないかな?
ギターを交換するので「HAHA」だな?
満員の観客が一斉に恒例のタオル投げを始める。ここで一瞬矢沢がとちる。「飛んでしまった」のかな?
ここでも満員の観客が矢沢に合わせて歌う。この瞬間を一年待っていたかのように

もう一回アンコールだ。
「サイコーなROCK YOU!」をやるので、トラバスはなしだな?ここのところ毎年これだけはやっているね。
武道館の天井のミラーボールまだまわっていないので最後は「A DAY」だなと思ったその通り
暗くなった会場内に星屑のようにライトが点灯すると、思わず観客がうなる。
本当にいい曲だなと思い、今年も無事矢沢のコンサートに来れた喜びをかみしめた。
来年もよろしくお願いします。
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矢沢永吉 2013年武道館初日参戦

2013-12-13 16:02:37 | 矢沢永吉
今年も矢沢の武道館の季節がやってきた。
矢沢永吉武道館コンサート『ALL TIME HISTORY -A DAY-』
昨年は最終日だったけど、今年は初日参戦だ。

今年はクリスマスのディナーショーをやるという。
BLUESKYに一緒に行った友人と申し込みをしようとしたら、割とハードルが高い。
金の事ならどうにでもなるが、手続き面倒となればどうしようかな?と熟考の上辞退
となると今年はこれだけだ。ともかく楽しむしかない。

いちょうが舞い散る武道館のまわりにはいつものようにヤザワファンが大勢来ている。
今年は6時に早めに武道館の中に入った。
6時40分くらいから恒例の「エーチャン」コールを叫ぶお兄さんが手を振る。一年のうっ憤を晴らすようなお兄さんたちは今年も健在だ。7時になりアナウンスが流れる。いつも通りきっちり始まる。
バックバンドが定位置につき、矢沢の登場だ。
「リスキーラブ」だ。今年のツインギターは柳と山本恭司だ。いかにも矢沢らしいロックの裏でリズムセクションのジェフのドラムスが実に豪快だ。
「あの夜」と続く。矢沢がマイクスタンドを投げる。60をずいぶんすぎたのに頑張るねえ。
大きく映る大スクリーンがいつもよりよく矢沢の表情を映しているのは気のせいだろうか?
しかも、大スクリーンの映像の解像度も高い気がする。

最初のMCだ。1年ぶりに武道館に入るのはさすがに緊張しているのかもしれない。
昨年の紅白歌合戦何で1曲で終わったの?というメールをたくさんもらったそうだ。
本当は2曲やるつもりだったのに1曲で終えちゃったとのこと。
その分今日やるよ。と言っていた。うれしい言葉だ。

アコースティックギターで「もうひとりの俺」
「Still」が最初のバラードだが、これがいい感じだ。
初期のナンバーから「ウィスキーコーク」この曲が流れるとつい口ずさんでしまう。
「酔った振りしながら、キッスのチャンスを。。。」矢沢のオールドファンなら誰もが歌ってしまうだろう。
「バイバイサンキューガール」では隠し味のようにストリングスがはいる。

「苦い雨」だ。好きな歌だ。矢沢流ロック演歌というべきシャウトが冴える。
昨年の横浜「ブルースカイ」では代表曲が次から次へと流れるが、この曲はなかった。なのでうれしい。
「HEY YOU…」は「ツイスト」に入っているバラードだけど、非常に美しい曲
長く歌われる曲になりそうだ。今年もバラードの選曲がよかった。
そのたびに流れるスネイクのサックスの情感がこもっていてよかった。

続く「ROCKIN'MY HEART」と「JAMMIN'ALL NIGHT」はオーソドックスなロックンロールだ。
今回は柳のリードギターがいつもより冴えているように感じた。

アコーステイックギターの音色が鳴り響く。一瞬なんだかわからない。
そうしたらバイオリンの演奏が入ってくる。そうだ。「BLUE NOTE」でやった曲だと気づく。
「愛はナイフ」あの時も情感のこもったボーカルを聴かせたけど、今回も抜群にいい。
個人的には今日やった曲の中では一番いいと感じた。
今年のホテルディナーショーではどんな曲やるんだろうなあ?
「アリよさらば」も「WHYなぜに」と思わず叫んでしまう。

MCだ。
矢沢のコンサートはその昔95%が男だったけど、今や6対4の比率まで変わってきたという話だ。
無理やり連れてきた女性がその後ファンになってくれたと言っている。
確かにそうだよね。娘を連れてきている父親みたいな親子も随分といた気がする。
続く
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矢沢永吉 ライブで「今、一番聴きたい曲」 発表

2013-12-11 06:05:25 | 矢沢永吉
昨日いよいよヤザワのライブで「今、一番聴きたい曲」の結果が発表になった。

少しびっくりかな?
1位 抱かれたい、もう一度(LOVE THAT WAS LOST)
2位 A DAY
3位 アイ・ラブ・ユーOK
4位 長い旅
5位 親友
6位 チャイナタウン
7位 東京
8位 トラベリン・バス
9位 YOU
10位 苦い雨

この上位には少しびっくり
1位はしばらく武道館ではやっていないんじゃないかな?
やってもらうと盛り上がるだろうなあ!
みんな合唱するでしょ。

2位3位6位9位10位は何年かおきにやっている。
A DAYは今年もやっているみたい。でもこの曲最高だよね。
武道館の天井をミラーボールがまわる中でムーディな矢沢のボーカルが冴えわたる。
これ以上ない至福な気分だなあ。

本当は「東京」もやってもらいたいんだけど、「スカイツリー」が出来上がった時にNHKでやったきりだな。
「東京」も武道館の天井のミラーボールがまわるよね。
矢沢のライブはバラードが冴える。ファンもよくわかっている。
4位の長い旅や5位の親友もバラードだ。

一般に矢沢永吉で一番知られているのは「時間よ止まれ」だと思うけど、シングルのB面が「チャイナタウン」
へそ曲がりなヤザワファンは素直には選ばない。オールドファンはむしろB面ばっかり聴いていたのかもしれない。横浜で青春を過ごしたヤザワのイメージにはよく合う曲だ。

10位の苦い雨も根強いファンがいる曲だ。
矢沢流ロック演歌という感じで思わずシャウトしてしまう。

8位のトラベリン・バスは当然といった感じだけど、HAHAが入っていないのにはビックリだ。
6~20位までが発表されて、5位以内かな?と思っていたら入っていない。
80%以上の観客はタオル持参で参戦するけど、どっちかやらなかったら絶対満足しないよね。
これってどう解釈すべきなんだろうか?


今日はいよいよ武道館初日
参戦します。何曲やってもらえるかな?
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映画「ペーパーボーイ 真夏の引力」 ニコールキッドマン

2013-12-08 20:27:31 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「ペーパーボーイ 真夏の引力」は今年公開のアメリカ映画。

なかなかの豪華キャストである。
ニコールキッドマンのあばずれぶりがいいという評判を聞いていたが、劇場には行かなかった。
彼女は刑務所の囚人に恋する女という設定である。これ自体はキムギドク「ブレス」や小池栄子主演「接吻」などで取り上げられた設定であるが、今回はその女性に恋する青年が主人公で、その兄貴もからんできて2作よりも若干複雑である。
「イノセントガーデン」でもニコールキッドマンの圧倒的存在感に目を奪われたが、こちらの方がすごい。

1969年、フロリダ州モート郡の小さな町。
大学を中退し、父親(スコット・グレン)の会社で新聞配達をしているジャック・ジャンセン(ザック・エフロン)は、取りたててやりたいこともなく、鬱屈した日々を過ごしていた。母親は幼い頃に家を出てしまい、父親の現在の恋人エレン(ニーラ・ゴードン)とはまったく馴染めない。極度にオクテでガールフレンドもいないジャックが心を許せる話し相手は、黒人メイドのアニタ(メイシー・グレイ)だけだった。

そんなある日、大手新聞社マイアミ・タイムズに勤める兄ウォード(マシュー・マコノヒー)が、同僚の黒人記者ヤードリー(デヴィッド・オイェロウォ)を伴い、4年前にモート郡で起きたある殺人事件の死刑囚の冤罪疑惑を再調査するために帰省する。人種差別主義者の保安官が刃物でめった刺しにされたこの事件は、ヒラリー・ヴァン・ウェッター(ジョン・キューザック)という貧しい白人男性が逮捕され、既に死刑判決が確定していたが、ウォードは裁判が極めて不公正な状況で行われたため冤罪の可能性があると睨んでいた。

運転手として彼らの取材を手伝うことになったジャックは、オフィス代わりのガレージに突然訪ねてきたシャーロット・ブレス(ニコール・キッドマン)に目を奪われる。今回の取材の依頼主であるシャーロットは、獄中の死刑囚ヒラリーと手紙を交換しただけで意気投合、婚約まで交わした女性だった。出会った瞬間に恋に落ちたジャックは、刑務所でのヒラリーとの面会に同行するが、ヒラリーは初めて対面した婚約者シャーロットへの欲望を剥き出しにする。

そんな中、ウォードは殺人事件当日の夜、ヒラリーが伯父のタイリー(ネッド・ベラミー)とともにゴルフ場に忍び込んで芝生を盗んだという話を聞き出す。タイリーはヒラリーのアリバイをそっくり裏付ける証言をしたが、ウォードとジャックは彼らが口裏を合わせたのではないかと疑念を抱く。やがて殺人事件の深い闇に分け入り、叶わぬ恋に身を焦がすジャックは、想像を絶する悪夢のような現実を目の当たりにすることになるが。。。(kinenote 引用)

流れるのは60年代後半のモータウンサウンドである。乗っているアメ車も時代を表わす。
そこに現れるのが、長いつけまつげをしたニコールキッドマンだ。当時日本の流行歌手も辺見マリや奥村チヨとかは随分と長いつけまつげをしていたものだ。死刑囚に関心を持つ女だが、露骨に金目当てという印象が強い。
「ブレス」では女が牢屋に慰問を続けて、そこで交わってしまう。「接吻」では相手にキスするだけでなく、死刑囚を刺してしまう。いずれも驚くべき行動をとる。


ここでは死刑囚を訪問するときに露骨にエロティックなしぐさをとる。映画「危険な情事」のシャロン・ストーンのようだ。看守から「物理的に触れ合うことは厳禁!」と言われながら、ヒラリーはシャーロットに対して「足を開け」「パンストを破れ」と「命令」した上、それ以上の行為の要求をする。シャーロットはそれに応じ、媚態をさらしていく。接しているわけではないのにかなり挑発する動きをとる。男性陣の股間が破裂しそうになる。
その後、海でクラゲに刺されて身体じゅうがかぶれている主人公におしっこをかけるシーンまである。
おいおいすごいなあ。

でもそんなニコールキッドマンが昔より好きになっている自分に気づく。日本でいえば杉本彩が演じるようなアブノーマルでセクシーな役をやらせると抜群にうまいのだ。しかも、トムクルーズとの出会いである「デイズオブサンダー」に映る20年以上前の若い彼女よりもはるかに美しい。主人公はザック・エフロンだけど、完全に圧倒している。あとはジョンキューザックの不気味さもいい。ここでは書かないが、最後に向けてのえげつなさもすごい。
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映画「偽りなき者」 マッツ・ミケルセン

2013-12-05 23:01:01 | 映画(欧州映画含むアフリカ除くフランス )
映画「偽りなき者」は今年2013年公開のデンマーク映画だ。

無実の罪を着せられた男の孤独な戦いを描くヒューマンドラマ。実に重い映画だ。
いい映画だと思うけど、二度と見たくない。そんな思いを痛切に感じさせる作品だ。主人公は「007/カジノ・ロワイヤル」で存在感を見せたマッツ・ミケルセンが演じる。彼はこの作品で2012年カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した。好演であるが、ひどいイジメにあってさぞかしつらい演技だったと思う。

離婚と失業の試練を乗り越え、幼稚園の教師という職に就いたルーカス(マッツ・ミケルセン)は、ようやく穏やかな日常を取り戻した。
しかしある日、親友テオ(トマス・ボー・ラーセン)の娘クララ(アニカ・ヴィタコプ)の作り話によって、ルーカスは変質者の烙印を押されてしまう。


幼いクララの証言を、町の住人のみならず、親友だと思っていたテオまでもが信じて疑わなかった。無実を証明できる手立てのないルーカスの言葉に、耳を貸す者はいない。仕事も親友も信用も失ったルーカスは、小さな町ですっかり孤立してしまう。彼に向けられる憎悪と敵意はエスカレートし、一人息子のマルクス(ラセ・フォーゲルストラム)にまで危害が及ぶ。ルーカスは、無実の人間の誇りを失わないために、ひたすら耐え続ける生活を余儀なくされる。クリスマス・イブ、追い詰められたルーカスはある決意を胸に、町の住人たちが集う教会へ向かう……。


ここでは徹頭徹尾嫌がらせを受ける。
子供の嘘を大人が信じてしまう。幼稚園の上司は、「勃起しているアソコ」を幼児に見せたというセリフにドッキリする。子供はうそをつかないと思い込む。でも、子供の頃って割と誇大妄想的なウソってみんなつくよなあ。そんなのわかっちゃいないのかな?と思うが、女性らしい思いこみだけで、親に報告した後で、父兄に幼稚園で大変な事件が起きたという。
だんだんムカついてくる。そう自分に思わせるのは脚本家がうまいのであろう。

しかも、主人公はスーパーで販売拒否を受ける。食料品すら買えない。息子もだ。ふざけんじゃないよ。スーパーの店員に暴力まで受けてしまうのである。日本だと、傷害事件で訴えてもよさそうなものだ。などなど本当に容赦ない。ウソをついた女の子へのムカつき度は頂点に達する。虐待したいくらいだ。

このように主人公を窮地に陥れるのがいわゆる上質のミステリーだ。その要素を持つ。


ネタばれだが、一言
最後に主人公が猟に行った時、誰かに狙われる。でも太陽光の逆光で顔が見れない。
誰なんだろう?そんな謎解きの要素がある。愛犬を殺したのも誰かと気になる。
ウソをついた親友の娘の兄貴が怪しいとするのが普通であるが、どうだろう?
最後のパーティには親友テオの妻の姿が見えなかった。この女も幼稚園の園長と同じくらいムカつく奴だよなあ

ケンカしたスーパーの肉職人かな?どれもこれも気になってくる。
最後まで主人公は追われるのだ。
後味は最高に悪い映画
だが、芥川龍之介の「藪の中」みたいな楽しみ方もできる。一度は見てみるべき映画だと思う。

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映画「キャプテン・フィリップス」 トムハンクス

2013-12-01 18:47:15 | 映画(洋画 2013年以降主演男性)
映画「キャプテン・フィリップス」を劇場で見た。
これは本年有数の傑作である。お見事だ。

2009年に起ったソマリア海域人質事件に基づく実話ドラマである。映画が始まって早々から緊張感が続く。ずっとドキドキしっぱなしで、眠くなるような中だるみがまったくない。船上であった「事実」を丹念に映し出す。手持ちカメラで撮る映像はいかにもドキュメンタリータッチでドキドキ度を高める。トムハンクスにとっては久々の当たり役ではないか?ソマリアの海賊たちは素人と言うが、骸骨のような顔立ちにリアル感がある。

2009年4月。アメリカのコンテナ船マースク・アラバマ号は、援助物資5000トン以上の食糧を積んでケニアに向かうべくインド洋を航行していた。リチャード・フィリップス船長と20人の乗組員にとっていつもと変わらない旅だった。だが、ソマリア沖に入った時、事態は思わぬ方向へ暗転する。アラバマ号が海賊に襲われ、占拠されてしまったのだ。

フィリップス船長は乗組員を救う為、身代わりとなり、海賊の人質になるという勇気ある決断をする。ソマリア海賊たちとの命がけの息詰まる駆け引きが続く中、アメリカも国家の威信を賭けた闘いに直面する。海軍特殊部隊ネイビー・シールズを出動させた作戦は、人質救出か? それとも海賊共々殲滅か? 生死を懸けた緊迫の4日間、彼を支えるものは「生きて、愛する家族のもとへ還る-」という願いだけだった-。(作品情報より)

前半は、海賊のボスのムセらとフィリップスたち乗組員との大型船内でのバトル。後半は人質となったフィリップスと、身代金を奪おうと彼を乗せて救命艇でソマリアに向かう海賊らとの一触即発の状況が展開される。

ハンクスとグリーングラス監督による記者会見で、ハンクスはソマリア人海賊について「やせ衰えた彼らはただの悪人ではなく、腐敗した国で絶望し、希望を持てない若者たち。映画を通じて、そういう複雑な背景があることがわかるはずだ」とソマリアが持つ社会問題的な要素にも言及している。やりたくて海賊やっているわけでもない。それは映画を見ればよくわかる。必ずしもアメリカ側にひいきしすぎていない。

自宅に帰って改めて世界地図を見た。インド洋から紅海を抜けてスエズ運河に向かう航路では、必ずソマリアとイエメンの間にあるアデン湾を通る。

そんなアデン湾にソマリア人の海賊たちが頻繁に登場するとなると大変なことだ。ここルートがいやだから喜望峰を通るなんてバカなことはできまい。時間と金の無駄だ。海賊の存在は世界貿易への損失となるのである。
ソマリアというと、地理上つい見逃してしまう。その昔帝国主義時代の世界史でソマリランドというのは習った覚えがある。要は同じ国だ。

トムハンクス以外ではそんなに有名な俳優が出ていない。それでも5500万$製作費がかかっているのは、貨物船や救命艇、そして軍艦が登場しているからだろう。ソマリア艇が近づくときの放水シーンはリアルだし、波を起こして追随する船に打撃を与えるシーンもすごい。途中から米軍による救出作戦が映し出されるが、手際良く実に見事である。ハイテクの極致というべき米軍精鋭の動きには見ていてわくわくさせられる。いまや南方諸島方面の制空権をめぐって日中の対立が浮き彫りにされるが、日米安保条約を基軸にした関係でアメリカの助けを借りたいものである。

今回のトムハンクスは久々のオスカー狙える気がする。
事実を淡々とつづっていく映画だけど、ラストに向かい死に直面した恐怖感を見事に演じていた。それよりもあのソマリア人の海賊4人で1セットにして助演男優賞をあげてもいいんじゃないかな?現代の海賊はリアル感に満ちあふれていた。
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