映画「クリーデンスクリアウォーターリヴァイバル トラヴェリンバンド」を映画館で観てきました。
映画「クリーデンスクリアウォーターリヴァイバル トラヴェリンバンド」は1970年前後にヒットチャートをにぎわせ世界的人気を誇っていたクリーデンスクリアウォーターリヴァイバル(以下CCRで表記)の1970年4月のロンドンのロイヤルアルバートホールでのコンサートを中心に描いたドキュメンタリー映画である。
これを楽しみにしていた。今でも個人的にCCRは大好きで、今でもクルマのCDでCCRを聴く。全米ヒットチャートでは万年2位としての異名もあるが、アルバムは米英いずれもトップになっている。1970年当時ビートルズに次ぐレコード売上をあげていたというコメントは確かに正しい。
ヒット曲としては「プラウドメアリー」がエルビスプレスリーをはじめとして色んなアーチストに歌われて有名だけど、「雨をみたかい」など聴くと誰もが聴いたことあるメロディのヒット曲が多い。映画館には観客がそれなりに埋まっていたけど、白髪か髪の毛が薄い男性陣ばかりである。一部の老年カップルを除き女性はいない。ロック映画とはいえここまで女性がいないのも珍しい。
貴重なフィルムを公開してくれて感謝したい。
ジョンフォガティのシャウトする歌声と味のあるリードギターを大画面で観れて本当にうれしい。
いきなり題名にある「トラヴェリンバンド」から始める。これも全米2位のヒット曲だ。リトルリチャードを意識したような典型的なロックンロールで、この短い曲を針が擦り切れるくらい聴いた。アルバム「コスモズファクトリー」にも収められている。全米1位のアルバムだ。「ケントス」のようなロックンロールダンスが踊れる店で流れたらいちばんのれるんじゃないだろうか?ただ、ジョンフォガティがかなりの早口でシャウトするので日本の歌手ではむずかしいのかもしれない。
ロンドンでのコンサートの前に欧州をコンサートツアーでまわった映像が続き、デビュー前からのバンドのルーツに迫る。スージーQで脚光を浴びてプラウドメアリーで全米ヒットチャート2位になるスターティングアップを簡潔にまとめる。ジョンとトムが兄弟なのは当然知っていたが、ベースとドラムがジョンフォガティの同級生だったのを初めて知った。恥ずかしながらファンなのにこの映画を観て初めて知ることが多い。歌詞にも南部の町の名前が出てくることが多いので、ウェストコースト出身と聞いて驚く。今だったらネットで情報得られるが、ライナーノーツと雑誌だけではキツイ。
1972年に来日した時はまだ少年になりきれない頃で、当然コンサートに行ける訳がない。ただ、その前年1971年から雑誌「ミュージックライフ」を購読するようになり、来日した時にCCRのメンバーを食事に招待して星加ルミ子編集長(たぶん?)がインタビューしている記事を見た。しばらく雑誌を持っていたが現在はないのは残念。ジョンフォガティのチェックのシャツに憧れて、親に買ってもらったなあ。
ロンドンでのコンサートもトラベリンバンドから始まる。大画面いっぱいに映るわけではない。それでも圧倒的な迫力だ。CCRの曲は2〜3分で終わる曲が多く、シングルカットも意識している。ロックンロール、ブルース、カントリーそれぞれにテイストをもつ曲を散りばめる。「グリーンリバー」「プラウドメアリー」「ダウンオンザコーナー」の一連の全米2位ソングはシンプルなロックンロールで普通のポップス調といってもいい。
字幕で日本語訳の歌詞がでる。中学校時代の英語力ではCCRの歌詞は訳せなかった。こうやって字幕を読むと、世間を皮肉ったセリフも目立つ。「フォーチュネイトサン」は映画の挿入歌でよく使われる。「フォレストガンプ」など戦争が絡む場合も多く、「君のいないサマーデイズ」ではバカンスに出かける時にも使われる。ジョンフォガティのヴォーカルに高揚感がある曲だ。でも、これって戦場の最前線では戦わないお偉いさんの「息子」を皮肉っている歌詞だよね。ジョンフォガティは徴兵制に従っているだけにムカつくんだろう。「コモーション」とメドレー的に演奏する流れがいい。
今回「グッド・ゴリー・ミス・モリー」はセットリストでいちばん楽しみにしていた。もともとリトルリチャードの曲だけど、ジョンフォガティがニューロック風にアレンジしたリードギターが冴えるロックンロールだ。この曲からジョンフォガティがハーモニカを鳴らす「キープオンチューグリン」につなぐ。ギタープレイはジャズのチャーリークリスチャンを意識しているという。同じ「バイユーカントリー」に入っている名曲だ。CCRのアルバムでは、ヒット曲に加えて古典的ロックンロールとブルース調のロングバージョンが組み込まれている。そんな組合せでコンサートを終える。
コンサートは淡々と次から次へと演奏する。余計なMCはない。それはそれでいいかも。ジョンフォガティは期待通りだが、ベースとドラムが予想以上にエネルギッシュな演奏を見せてくれて十分に堪能できた。CCRの最後のシングルカットは「サムデイネバーカムズ」という曲だ。「またいつかはもう来ない」ということだったが、こんなコンサートが観れる日が来た。うれしい。
映画「クリーデンスクリアウォーターリヴァイバル トラヴェリンバンド」は1970年前後にヒットチャートをにぎわせ世界的人気を誇っていたクリーデンスクリアウォーターリヴァイバル(以下CCRで表記)の1970年4月のロンドンのロイヤルアルバートホールでのコンサートを中心に描いたドキュメンタリー映画である。
これを楽しみにしていた。今でも個人的にCCRは大好きで、今でもクルマのCDでCCRを聴く。全米ヒットチャートでは万年2位としての異名もあるが、アルバムは米英いずれもトップになっている。1970年当時ビートルズに次ぐレコード売上をあげていたというコメントは確かに正しい。
ヒット曲としては「プラウドメアリー」がエルビスプレスリーをはじめとして色んなアーチストに歌われて有名だけど、「雨をみたかい」など聴くと誰もが聴いたことあるメロディのヒット曲が多い。映画館には観客がそれなりに埋まっていたけど、白髪か髪の毛が薄い男性陣ばかりである。一部の老年カップルを除き女性はいない。ロック映画とはいえここまで女性がいないのも珍しい。
貴重なフィルムを公開してくれて感謝したい。
ジョンフォガティのシャウトする歌声と味のあるリードギターを大画面で観れて本当にうれしい。
いきなり題名にある「トラヴェリンバンド」から始める。これも全米2位のヒット曲だ。リトルリチャードを意識したような典型的なロックンロールで、この短い曲を針が擦り切れるくらい聴いた。アルバム「コスモズファクトリー」にも収められている。全米1位のアルバムだ。「ケントス」のようなロックンロールダンスが踊れる店で流れたらいちばんのれるんじゃないだろうか?ただ、ジョンフォガティがかなりの早口でシャウトするので日本の歌手ではむずかしいのかもしれない。
ロンドンでのコンサートの前に欧州をコンサートツアーでまわった映像が続き、デビュー前からのバンドのルーツに迫る。スージーQで脚光を浴びてプラウドメアリーで全米ヒットチャート2位になるスターティングアップを簡潔にまとめる。ジョンとトムが兄弟なのは当然知っていたが、ベースとドラムがジョンフォガティの同級生だったのを初めて知った。恥ずかしながらファンなのにこの映画を観て初めて知ることが多い。歌詞にも南部の町の名前が出てくることが多いので、ウェストコースト出身と聞いて驚く。今だったらネットで情報得られるが、ライナーノーツと雑誌だけではキツイ。
1972年に来日した時はまだ少年になりきれない頃で、当然コンサートに行ける訳がない。ただ、その前年1971年から雑誌「ミュージックライフ」を購読するようになり、来日した時にCCRのメンバーを食事に招待して星加ルミ子編集長(たぶん?)がインタビューしている記事を見た。しばらく雑誌を持っていたが現在はないのは残念。ジョンフォガティのチェックのシャツに憧れて、親に買ってもらったなあ。
ロンドンでのコンサートもトラベリンバンドから始まる。大画面いっぱいに映るわけではない。それでも圧倒的な迫力だ。CCRの曲は2〜3分で終わる曲が多く、シングルカットも意識している。ロックンロール、ブルース、カントリーそれぞれにテイストをもつ曲を散りばめる。「グリーンリバー」「プラウドメアリー」「ダウンオンザコーナー」の一連の全米2位ソングはシンプルなロックンロールで普通のポップス調といってもいい。
字幕で日本語訳の歌詞がでる。中学校時代の英語力ではCCRの歌詞は訳せなかった。こうやって字幕を読むと、世間を皮肉ったセリフも目立つ。「フォーチュネイトサン」は映画の挿入歌でよく使われる。「フォレストガンプ」など戦争が絡む場合も多く、「君のいないサマーデイズ」ではバカンスに出かける時にも使われる。ジョンフォガティのヴォーカルに高揚感がある曲だ。でも、これって戦場の最前線では戦わないお偉いさんの「息子」を皮肉っている歌詞だよね。ジョンフォガティは徴兵制に従っているだけにムカつくんだろう。「コモーション」とメドレー的に演奏する流れがいい。
今回「グッド・ゴリー・ミス・モリー」はセットリストでいちばん楽しみにしていた。もともとリトルリチャードの曲だけど、ジョンフォガティがニューロック風にアレンジしたリードギターが冴えるロックンロールだ。この曲からジョンフォガティがハーモニカを鳴らす「キープオンチューグリン」につなぐ。ギタープレイはジャズのチャーリークリスチャンを意識しているという。同じ「バイユーカントリー」に入っている名曲だ。CCRのアルバムでは、ヒット曲に加えて古典的ロックンロールとブルース調のロングバージョンが組み込まれている。そんな組合せでコンサートを終える。
コンサートは淡々と次から次へと演奏する。余計なMCはない。それはそれでいいかも。ジョンフォガティは期待通りだが、ベースとドラムが予想以上にエネルギッシュな演奏を見せてくれて十分に堪能できた。CCRの最後のシングルカットは「サムデイネバーカムズ」という曲だ。「またいつかはもう来ない」ということだったが、こんなコンサートが観れる日が来た。うれしい。