映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

2019年好きだった映画ベスト10

2019-12-31 19:40:20 | 映画 ベスト
2019年観た映画作品は129本(旧作DVDと名画座含む)
その中で10作ピックアップする。優劣つけがたいがサブで10作をピックアップしてみる。
これは自分の好みが入る映画の質がいい悪いは別である。

1.迫り来る嵐

2.グリーン・ブック

3.運び屋

4.ワイルドライフ

5.ロケットマン

6.帰れない二人

7.ある船頭の話

8.ジョーカー

9.イエスタデイ

10.ダンスウイズミー

以上10作、優劣の順番ではない。
グリーン・ブックと運び屋には上質なワインを飲むような安定感を感じられた。ジョーカーでの地下鉄構内で悪への道を一歩踏み出すときのシーンの緊迫感は今年一番だ。現代中国史の暗部を描く迫り来る嵐、帰れない二人ともに重層構造で厚みがある。ロケットマン、イエスタデイともに自分の青春には切っても切れない存在を取り上げてくれて感情流入してしまった。ワイルドライフでは家庭崩壊を見つめる息子の眼に共感を持てた。ある船頭の話がもつゆったりしたムードを堪能、最後の逆転にはビックリした。ダンスウイズミーでは主人公のダンスにおったまげた。敢闘賞ものだ。

次点は
1.さよならくちびる

2.COLD WAR

3.よこがお

4.凪待ち

5.ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

6.惡の華

7.ブラック・クランズマン

8.ひとよ

9.第三夫人と髪飾り

10.ドッグ・マン

以上
ギャンブル好きの転落を描いた凪待ちとDVの夫を始末した妻が刑務所から戻ってきたあとの混乱を描いたひとよ白石和彌監督作品が二作、どちらも社会の底辺に生きる人を描く。両方甲乙つけがたい。ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドブラック・クランズマンはどちらも一時代前のアメリカの世相にきわどく入り込む

逆だけど
今年はブログにアップしずらいのが割とあった。

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2019年読んだ本

2019-12-31 13:39:16 | 
1.習慣の力 チャールズ・デュヒッグ◎
2.朝鮮通信使 仲尾宏
3.歴史の常識をよむ 歴史科学協議会
4.戦中と戦後の間 丸山真男
5.世界の中のパレスチナ問題 臼杵陽◎◎
6.江戸東京《奇想》徘徊記 種村季弘◎◎

7.FEAR恐怖の男 ボブ・ウッドワード
8.すごいイノベーター70人のアイディア ポール・スローン
9.地面師 森功
10.都道府県格差 橘木俊詔
11.完全履歴消去マニュアル フランク・アハーン
12.東京路地裏暮景色 なぎら健壱
13.世代の正体 長山 靖生
14.ひとり空間の都市論 南後 由和
15.ヤメ検 森功
16.門 夏目漱石
17.1分間ノート術 石井貴士
18.山手線29駅ぶらり路地裏散歩 舘野 允彦
19.東大vs京大入試文芸頂上決戦 永江 朗
20.もっと言ってはいけない 橘玲◎
21.ビジネスの限界はアートで超えろ! 増村岳史
22.ぐにゃり東京 平井玄
23.一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学 cis
24.固有名詞子育て 加藤久美子
25.貧者を喰らう国 阿古智子◎
26.リバタリアニズム 渡辺靖◎

27.東大のクールな地理 
(1月 27冊)
28.メモの魔力 前田裕二◎
29.機会損失 清水勝彦◎
30.お金の流れで読む 日本と世界の未来 ジム・ロジャーズ◎◎

31.株カンニング投資術  JACK
32.やばいですその金遣い 石原伸浩
33.昭和20年東京地図 西井一夫◎◎
34.昭和20年東京地図続 西井一夫◎

35.歌舞伎町より愛をこめて 李小牧
36.一晩寝かせてしっかり儲けるオーバーナイト投資術 二階堂重人
37.「意識高い系」の研究 古谷
38.音楽のアマチュア 四方田丈彦◎
39.効率を超える力 モートン・ハンセン◎
40.新宿「性なる街」の歴史地理 三橋順子◎◎◎

41.橘玲の中国私論 橘玲
42.使える!「国語」の考え方 橋本陽介◎
43.この映画を観れば世界がわかる 東京フィルメックス
44.超大国中国のゆくえ 新保
45.ナラトロジー入門 橋本陽介
46.物語の哲学 野家啓一
47.かけひきの科学 唐津一◎
48.プロ家庭教師の技 丸谷馨
49.自分の仕事をつくる 西村佳哲◎
50.モチベーションで仕事はできない 坂口孝則◎◎

51.あなたの勉強法はどこがいけないのか 西林克彦
52.武器としての交渉思考 瀧本哲史◎
53.勝負論 梅原大吾◎

(2月 26冊)
54.なぜ人は学ぶのか 教育を生物学的に考える 安藤寿康◎◎
55.思いつきで世界は進む 橋本治
56.左翼老人 森口朗
57.日本共産党の正体 福富健一
58.人生は攻略できる 橘玲
59.小さな会社の売上を倍増させる最速PDCA日報 中司 祉岐
60.『羊の歌』余聞  加藤周一◎◎
61.思考脳力のつくり方 前野 隆司
62.散歩本を散歩する 池内 紀
63.錯覚する脳 前野 隆司
64.小室直樹の学問と思想  橋爪 大三郎、 副島 隆彦◎
(3月 10冊)
65.データは騙る: 改竄・捏造・不正を見抜く統計学  ゲアリー・スミス
66.副業愛人 中山美里
67.自閉症という知性  池上英子
68.昭和の店に惹かれる理由  井川直子
69.幸せのメカニズム 前野 隆司◎
70.歴史は実験できるのか ジャレド・ダイアモンド
71.あなたの生産性を上げる8つのアイディア  チャールズ・デュヒッグ
72.木村伊兵衛昭和を写す 1
73.実践ポジティブ心理学 前野 隆司◎◎
74.三島由紀夫紀行文集  三島由紀夫◎

75.写真への旅 荒木 経惟
76.私の知的鍛錬法 竹内均◎◎
77.天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(上) エドワード・ソープ◎

78.明治の東京写真 石黒敬章
79.記憶‐脳は忘れるほど幸せになれる 前野 隆司
80.地図と愉しむ東京歴史散歩 お屋敷のすべて編  竹内正浩◎
81.地図と愉しむ東京歴史散歩 地形編 竹内正浩◎
82.ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則 バーバラ・フレドリクソン◎
83.友達の数は何人? ロビン・ダンパー◎◎
84.天才数学者、ラスベガスとウォール街を制す(下) エドワード・ソープ◎
85.なぜ僕は炎上を恐れないか イケダハヤト◎◎
86.数学による思考のレッスン 栗田哲也◎◎

(4月 22冊)
87.40歳からの記憶力 和田秀樹
88.日本電産 永守イズムの挑戦
89.運は実力を超える 植島啓司◎
90.ピカソ 剽窃の論理 高階秀爾◎◎
91.可変思考 広中平祐◎

92.サマる技術 船登惟希 
93.あの日の新宿 佐藤洋一◎
94.考証永井荷風下 秋庭太郎
95.エレクトリックマイルス1972-1975 中山康樹
96.ジャズ喫茶リアルヒストリ― 後藤正洋◎◎
97.スパークする思考 内田和成◎
98.孫社長にたたき込まれたすごい数値化仕事術 三木雄信◎
99.コリンローズの加速学習法 
100.クリントイーストウッド 中条省平
101.23区大逆転 池田利道◎
102.近代絵画史 上 高階秀爾◎

103.数学の問題の発見的解き方1 ポリア
104.トヨタで学んだ「紙一枚」にまとめる技術 浅田すぐる
105.近代絵画史 下 高階秀爾
106.哲学ノート 上巻 レーニン
107.戦争論 中 クラウゼヴィッツ
108.ポジティブ心理学の挑戦  マーティン・セリグマン
109.方法序説 デカルト
110.データサイエンス「超」入門 松本健太郎
111.子どもは40000回質問する イアン・レズリー◎
112.記憶に自信がなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック ドミニク・オブライエン◎◎

113.人類進化の謎を解き明かす ロビン・ダンバー
114.必要な情報を手に入れるプロのコツ 喜多 あおい◎◎ 
115.リクルートが教える営業マン進化術 中尾隆一郎
116.つよい子を育てる心のワクチン マーティン・セリグマン
117.シンク・クリアリ― ロルフ・ドベリ◎
118.オプティミストはなぜ成功するか マーティン・セリグマン◎◎
119.なし遂げる力 ショーン・ヤング◎

120.世界天才紀行 エリック・ワイナー
121.神童は大人になってどうなったのか 小林哲夫
122.記憶術全史  桑木野 幸司◎◎
123.意味がない無意味 千葉 雅也
124.世界天才紀行 -ソクラテスからスティーブ・ジョブズまで- エリック・ワイナー
125.60年代新宿アナザー・ストーリー -タウン誌『新宿プレイマップ』極私的フィールド・ノート 本間 健彦
126.チーズは探すな! ディーパック・マルホトラ
127.ごく平凡な記憶力の私が1年で全米記憶力チャンピオンになれた理由  ジョシュア・フォア◎
128.成功する子失敗する子  ポール・タフ◎
129.無理せず勝てる交渉術 リチャード・シェル◎◎

(5月 43冊)
130.記憶術 イエイツ◎
131.ウォートンスクールの本当の成功の授業  リチャード・シェル◎

132.東京B級グルメ放浪記 鈴木隆祐
133.東京「裏町メシ屋」探訪記 苅部山本
134.大人のための超計算 後藤卓也
135.ポジティブ心理学が1冊でわかる本 イロ―ナ・ボニウェル◎
136.全裸監督村西とおる伝 本橋信宏◎◎
137.木村政彦外伝 増田俊也◎
138.読んだら忘れない読書術 樺沢紫苑◎
139.スポーツ遺伝子は勝者を決めるのか デイヴィッド・エピスタイン◎

140.手塚治虫映画エッセイ集成 手塚治虫
141.ビブリア古書堂の事件手帖 三上延
142.意味がなければスイングはない 村上春樹◎
143.国立の先生山口瞳を読もう 常盤新平
144.積極的考え方の力 ノーマンピール
145.成功が約束される選択の法則 ショーン・エイカー◎◎
146.モチベーション3.0 ダニエル・ピンク◎

147.混沌からの秩序 プリゴジン
148.脳のはたらきのすべてがわかる本  ジョン・レイティ◎◎
149.経済数学の直感的方法 マクロ経済学編 長沼伸一郎◎◎

150.幸せはいつもちょっと先にある ダニエル・ギルバート
(6月 21冊)
151.このつまらない仕事を辞めたら、僕の人生は変わるのだろうか? ポー・ブロンソン
152.社会はなぜ左と右にわかれるのか ジョナサン・ハイト
153.経済数学の直観的方法 確率・統計編 長沼伸一郎
154.幸せ優位7つの法則 ショーン・エイカー◎◎◎
155.フロー体験入門 M.チクセントミハイ
156.文化人類学の思考法 松村 圭一郎
157.自閉症学のすすめ 野尻英一
158.イタリア映画を読む 柳澤一博
159.夫・車屋長吉 高橋順子◎
160.映画を聴きましょう 細野晴臣◎
161.楽しむということ チクセントミハイ◎
162.俳優の教科書 三谷一夫◎
163.映画を見る眼 小栗康平◎

164.知の巨匠加藤周一 菅野昭正編
165.加藤周一青春ノート 加藤周一 鷲巣力編◎◎
166.クロードシャノン 情報時代を発明した男 ジミーソニ、ロブ・グッドマン
167.昭ー角栄と生きた女 佐藤あつ子
168.俳優の演技訓練 三谷一夫
(7月18冊)
169.加藤周一はいかにして加藤周一になったか 鷲巣力◎◎
170.日教組 森口朗
171.自由のこれから 平野啓一郎
172.日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学  小熊正二◎◎
173.自治労の正体 森口朗
174.都心集中の真実 三浦展◎
175.心を開かせる技術 本橋信宏◎

176.老いる家崩れる街 野沢千絵
177.納屋を焼く 村上春樹
178.上級国民下級国民 橘玲◎
179.やくざと芸能と なべおさみ
180.未来の束縛 河合雅司
181.侏儒の言葉 芥川龍之介◎
182.映画から見える世界 上野千鶴子◎

183.日本の少子化百年の迷走 河合雅司
184.ライムスター宇多丸の映画カウンセリング 宇多丸
185.映画ー社会から世界への架け橋 宮台真司
186.植草甚一の勉強 大谷能生◎
187.教育格差 松岡亮二◎◎◎

188.エリック・クラプトン マーク・ロバーティ
189.物語論 基礎と応用 橋本陽介
190.ヒトラーの正体  舛添要一
191.「カッコいい」とは何か 平野啓一郎◎
192.スポーツ映画キネマ館 田沼雄一
193.ピアニストの脳を科学する 古谷晋一
194.映画の中の昭和30年代 片岡義男
195.近代日本の発想の諸形式 伊藤整
196.植草甚一ぼくたちの大好きなおじさん-J・J 100th Anniversary Book
197.小説の認識 伊藤整
198.善の研究 西田幾多郎
199.東京どこに住む 速水健朗
200.東京郊外の生存競争が始まった 三浦展
201.色川武大、阿佐田哲也ベストエッセイ◎
202.田中小実昌ベストエッセイ
203.昼は散歩、夜は読書 三浦展
204.知的トレーニングの技術 花村太郎◎◎
(8月 36冊)
205.M/D上 菊池成孔、大谷能生
206.M/D下 菊地成孔、大谷能生
207.哲学ノート上 レーニン◎
208.考現学入門 今和次郎
209.夕陽妄語2 加藤周一
210.平岡正明論 大谷能生
211.東京大学のアルバートアイラ―歴史編 菊池成孔、大谷能生
212.私とは何か 平野啓一郎◎
213.思考のための文章読本 花村太郎
214.ロビンズカップの魔術師たち チャック・フランク
215.禁断の説得術応酬話法 村西とおる◎
216.掏摸 中村文則
217.AIに負けない子どもを育てる 新井紀子◎◎
218.夕陽妄語3 加藤周一
219.さいごの色街 飛田 井上理津子
220.頭のいい説明は型で決まる 犬塚壮志◎
221.世界は数字でできている 野口悠紀雄
222.建設業コスト管理の極意 中村秀樹、志村満、降旗達生◎◎
223.感動のメカニズム 前野隆司
224.行動経済学の使い方 大竹文雄◎◎◎
225.ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治◎◎

226.本当に住んで幸せな町 島原万丈
227.現代日本人の意識構造第8版 NHK
228.たった1年で利益を10倍にする建設業のための経営改善バイブル 中西宏一
229.日本のロック名盤ベスト100 川崎大助
230.今すぐできる建設業の原価低減 降籏達生
(9月 26冊)
231.ビッグデータベースボール トラヴィス・ソーチック
232.事務ミスをなめるな 中田亨
233.クリエイターになりたい ミータ・ワグナー
234.裏社会の日本史  フィリップ・ポリス◎
235.格闘 高樹のぶ子
236.東京戦後地図 ヤミ市跡を歩く ◎
237.手ぶらで生きる。見栄と財布を捨てて、自由になる50の方法  ミニマリストしぶ
238.僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた アダム・オルター
239.「マニュアル」をナメるな! 中田亨◎◎◎
(10月 9冊)
240.貧民の帝都 塩見鮮一郎
241.戦後の帝都 塩見鮮一郎◎
242.東京最後の異界鶯谷 本橋信宏
243.群集心理 ギュスターヴ・ル・ボン
244.バーのマスターはなぜネクタイをしているか 林伸次
245.勉強の哲学 千葉雅也
246.アウトライナー実践入門 
247.世界の危険思想 悪いやつらの頭の中  丸山ゴンザレス
248.スタンフォード式 人生デザイン講座  ビル バーネット◎
249.哲学嫌い ポストモダンのインチキ 小谷野敦◎
250.書けるひとになる! 魂の文章術 N・ゴールドバーグ◎◎◎

(11月 11冊)
251.他人に軽く扱われない技法 内藤誼人
252.嘘を見破る質問力 荘司雅彦
253.スターは楽し 映画で会いたい80人 芝山幹郎◎
254.読んでいない本について堂々と語る本 ピエール・バイヤール
255.記憶がなくなるまで飲んでもなぜ家にたどり着けるのか 川島隆太
256.横町と路地を歩く 小林一郎
257.ヤバいビル 三浦展
258.昭和幻景 藤木
259.日経225先物 必勝トレード術 ついてる仙人◎
260.日和下駄とスニーカー 大竹昭子
261.カブドットコム流勝ち残り法則 斉藤正勝
262.本気論 斉藤正勝
263.相場の赤本 相場 師朗
264.物語を書く人のための推敲入門  ラリー・ブリックス◎
265.最高の映画を書くためにあなたが解決しなくてはならないこと シド・フィールド◎

266.オリンピックと東京改造 田辺謙一
267.映画の中にある如く 川本三郎◎
268.東京あの時ここで  共同通信社
(12月 18冊)

今年読んだ中ですごいと思ったのが教育格差 松岡亮二である。なんとなく雰囲気で格差を言及している論と違い、圧倒的な量の統計を分析して出身家庭と地域の違いで教育格差が生まれることを幼児教育、小、中、高に分けて分析している。お見事である。ケーキの切れない非行少年たち 宮口幸治もある意味教育格差いやそれ以前の問題に言及した好著である。新宿「性なる街」の歴史地理 三橋順子は遊郭の歴史を丹念に調べている。新宿三丁目、ゴールデン街によく飲みに行く自分からすると、ここで書いてある新事実はいい話のネタになった。
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映画「社長外遊記」森繁久弥

2019-12-31 06:52:00 | 映画(日本 昭和35年~49年)
社長外遊記は1963年(昭和38年)の東宝映画


おなじみ森繁久弥の社長シリーズである。外国旅行自体が持ち出し外貨の規制で容易には行けなかった1963年では、ハワイは日本人にとってはまさに夢の楽園である。その時代に社長シリーズの森繁久弥の社長、加東大介の常務、三木のり平の営業部長、小林桂樹の社長秘書のおなじみ4人組を中心に海外ロケを張るのは画期的だったろう。そこに加わるのがフランキー堺である。日系三世の設定で異質な日本語を話しながら酒を飲んで大暴れ、この奇想天外なパフォーマンスもこの映画の見どころである。

銀座に店を構える丸急デパートの風間社長(森繁久弥)には先代からの補佐である大島常務(加東大介)、宴会部長こと珍田営業部長(三木のり平)、社長直属の秘書(小林桂樹)の腹心が周囲を固める。家庭では妻(久慈あさみ)との間には5人の女ばかりの5姉妹がいる。ハワイから日系三世の雑貨商ジョージ沖津(フランキー堺)が来日してきた。風間社長の自宅が進駐軍に接収された時にジョージが住んだという旧知の仲である。今回は商品仕入れに来日したのだ。

社長からジョージを紹介された珍田部長は早速「パーとやりましょう!」と上機嫌で新橋の料亭を芸者付きでセットする。社長はその夜銀座のマダム(草笛光子)から折り入って相談があると逢引きの約束があり、秘書の中村も心を寄せていた春江(藤山陽子)と会う約束だった。珍田部長が2人に有無も言わせずに一気に宴会に突入する。酒を飲むとヒートアップするというジョージは大暴れ、社長はそそくさと帰り、幹事役の珍田部長も中村秘書に任せて早めに退散して宴席がとんでもないことに。

ある日大島常務が大慌てで社長室に飛び込んできた。商売敵の福助屋が香港へ進出するという情報が入ったのだ。先に海外進出への一歩を踏み出したと聞き、ならばこちらはハワイ進出でと作戦を練る。結局秘書の中村に現地で開業準備するように白羽の矢が立ち、結婚を申し込んだ春江と泣く泣く別れハワイへ単身駐在する。

やがて出店用地買収の候補地が見つかり社長、常務、営業部長の3人もハワイへ現地視察に向かう。到着早々さくら亭という現地の割烹で歓迎会をやる。社長は女将(新珠三千代)と知り合い、密会を試みるようになるのであるが。。。


この社長シリーズも30作以上続いた。美女を見るとすぐ鼻の下を伸ばす森繁久弥社長がどんな美女とお近づきになれるかというのが毎度のテーマである。今回は銀座のマダム(草笛光子)に開店資金の援助を頼まれ、ハワイの割烹の女将(新珠三千代)と知り合いデートに結びつく2つの浮気がストーリーの鍵だ。


「男はつらいよ」渥美清演じる寅さんはいつも飛び切りの美女とお知り合いになるが、結局結ばれない。それと同じで、美女と一歩先のいい仲になれそうになるところで妻(久慈あさみ)が登場するのが毎度の構図である。この惜しさがキーポイント。

村上春樹都築響一との対談の中で
「森繁の社長は人ごとながらとてもかわいそうな気がする。あともうちょっとのところなのに。」と同情する。

今回は娘が5人もいる。
長女の中真千子が父親に銀座のマダムといい仲なのをママにばらすと脅迫する。
自分の世代では次女の桜井浩子「ウルトラマン」で、三女の岡田可愛「サインはV」で活躍していたのをリアルタイムで見ていたので親しみがわく。なんと五女は上原ゆかりである。小さい頃「マーブルチョコ」のCMにでていて自分より少し年上だが、同じ子供なので羨望のまなざしで見ていた。


あとは今の宴会では全く見ることができなくなった三木のり平宴会部長の宴会芸だ。古き良き日本の伝統を見せつけてくれる。フランキー堺演じる日系三世の歓迎会をセットする際、芸者は若い子でねと再三注文したにもかかわらず、きたのはババア芸者だ。昭和40年代に意地悪なおばあさんを演じさせたら天下一品だった武智豊子が芸者役で主演、それ自体ギャグだが、顔を見て落胆する三木のり平が笑える。


ハワイへの渡航時には三木は周りに隠して宴会用カツラを荷物にしのばせる。おどける姿はハワイでも同じだ。加東大介常務は風呂敷の中に炊飯器を隠して渡航して、ご飯を炊いて社長にも日本式朝食を振る舞う。今じゃ考えられない話だ。

この映画には続編があって終わり方が中途半端だが、良き時代の東宝映画の楽しみが味わえる。

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映画「岬の兄妹」 

2019-12-30 21:19:43 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画岬の兄妹は2019年公開のポン・ジュノ監督や山下敦弘監督作品などに携わってきた片山慎三がメガホンを取ったドラマ。港町で暮らす兄妹を主人公に、地方都市の暗部や家族の本質をあぶり出す。


映画館で予告編を何度か見ていた。異質な匂いがする映画のようだ。岬のある地方の町で社会の底辺をさまよう兄妹の物語 、脚が悪い兄が自閉症の障がいを持つ妹に売春をさせるという酷い物語。何となくえげつない印象を持ったが、DVDで確認する。後味は悪い。でも主演の2人は好演である。

港町に暮らす良夫(松浦祐也)はある晩、同居する自閉症の妹の真理子(和田光沙)が、男に体を許して金銭を受け取ったことに気づく。妹に罪の意識はない。良夫が勤める造船所を足が不自由であることを気にして辞めてしまう。金に困った良夫は妹の売春のあっせんをして生活費を稼ごうとする。さらに2人が売春に携わっていることを知った友人が、良夫に忠告しに来る。そんな時、妹の心と体にも変化が起き始めていた。

兄妹
2人が住んでいるのは平屋の掘っ立て小屋だ。かなりボロボロ。兄は造船所で働いていたが、辞めてしまう。金はない。脚がわるいことにコンプレックスを持っている。妹は自閉症、写真を撮ろうとしても視線がレンズに向かない。言葉は話せるがたどたどしい。学校教育はまともに受けてはいないか障がい者クラスにいたかと思われる。

比較的普通の生活者よりも重い自閉症である。きっとその気になれば障がい者用の作業場など働き口はあるだろう。でもそういう所があることすら知らないのではないか?ちょっと目を離した隙に行方不明になってしまう。


こういう役柄を2人は巧みに演じる。特に妹役の和田光沙がうまい。相手と視線は合わせない。それなのに馴れ馴れしく近づいていく。和田は自閉症患者についてかなり勉強したのであろう。全裸になっての体当たり演技で、売春でいろんな男との交わる姿をこなす。電気代すら払えない金欠で、自分の妹を売れば金になると気づいた兄が1時間1万円で四方八方に売り込む。

売春といえば、ヤクザの資金源だ。組員が自分のシマを荒らされることに気づく。しばかれるのは当然、兄はコンテンパンに痛みつけられた上に、妹はヤクザに犯され、兄がそれを見せつけられるなんてシーンも。それでも懲りずにデリヘルの勧誘のようにチラシを配りまくる。


知的障がいを持つといっても、身体は普通に育つ。妹も立派な大人の身体だ。やってやってやりまくれば子供だってできる。父親は誰ですか?と言っても誰だかわかるはずがない。病院で始末しようにも金がない。兄はお腹の子を流産させてしまおうとブロックを持って叩きつけようとするができない。妹を買ってくれた小人の男の家に妹と結婚してくれと言いにいく始末だ。


低予算映画で、有名俳優が出ているわけではない。三浦半島の岬の外れで撮影されたようだが、ロケ協力その他のクレジットはない。

ひたすら下層社会を彷徨い続ける2人を追う。





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滋賀に行く

2019-12-28 22:35:06 | 散歩
11月滋賀に行ってきました。
彦根城に行く。すごい坂を上る。


昔の殿様は優雅な眺めでいいね。


天守閣だ。


琵琶湖は広いね。


一軒家で昼食


鯉がおいしい。


宗教団体が建てた美術館 MIHO MUSEUM、これがすごい


建築家はルーブル美術館のピラミッドや香港の中国銀行を建てたイオミンペイ


空間がすごい


琵琶湖湖畔に宿泊 朝、虹が出た。
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映画「ダンスウイズミー」矢口史靖&三吉彩花

2019-12-27 17:04:51 | 映画(日本 2019年以降主演女性)
映画「ダンス・ウイズ・ミー」は2019年公開の作品


「ダンスウィズミー」「スウィングガールズ」矢口史靖監督がミュージカルタッチで描くコメディ。ミュージカルタッチのポスターが気になる。可愛い女の子の踊る姿が印象的だ。でも気が付くと上映は終わっていてDVDスルーとなる。あまり流行らなかったのかな?ミュージカル嫌いの女性会社員が宝田明演じるマジシャンに催眠術をかけられて、音楽を聴くと体が自然に踊りだしてしまう身体になってしまうという話である。

主演の三吉彩花は500名の応募者から選ばれた。コメディタッチの展開の中、 歌って踊れる主人公を巧みに演じて、印象深いパフォーマンスをみせる。コンビを組むやしろ優は太めのお笑いタレント、このデコボココンビがいい感じだ。

鈴木静香(三吉彩花)は都内高層ビルにオフィスを構える一流会社に勤めて、都心のマンションに独り住まい。ひょんなことで女子社員あこがれの先輩村上涼介(三浦貴大)から新しい企画のプレゼン資料を週末につくるように頼まれる。それなのに実家に同居する姉から姪を預かるように頼まれる。断るまでもなく、預けられるが、仕事に集中しなんとか資料を完成させる。その後で偶然ひろった遊園地のチケットを持って姪と一緒に遊びに行く。


遊園地内で催眠術コーナーに向かう。マーチン上田(宝田明)という催眠術師とコンビを組むサクラの千絵(やしろ優)が静香に術をかける。もともと不自然に踊るミュージカルは嫌いな静香だったが、はめた指輪が指から離れなくなって音楽に異常な反応を示すようになる。

週明け大急ぎで完成させた資料を村上に提出、会社の上司に村上と一緒にプレゼンする。そこで音楽が鳴り始めると、突然歌って踊って披露することになるのであるが。。。


こうやってはまっている指輪のせいか?音楽が鳴り出すと以上の反応をしてしまう。これはまずいと催眠術をかけたマーチン上田を探そうとするが、遊園地のコーナーにはいない。しかも、借金取りが大勢来ている。行方を探すために興信所に行って調査員の渡辺(ムロヒロシ)に多額の金を支払って調査を依頼する。やがて、居場所の目安が渡辺から連絡が来て、静香は千絵とともに居場所と目される新潟を目指す。


基本構図は主人公に催眠術をかけた行方不明のマジシャンを探すという設定だが、この主人公は音楽が流れると歌って踊らずにはいられない。アンバランスな身体になってしまった主人公が探しにいく途中のドタバタ劇がこの映画の見どころだ。

1.フレンチレストランでのドタバタ
あこがれの事務所の村上先輩(三浦貴大)との歌って踊っての上司へのプレゼンで周りは唖然としたが、無事完了。村上からのお礼は高級フレンチレストランでの会食。あえて音楽が流れない場所を選ぶという趣旨だ。楽しいひと時を過ごしているときに、先輩に電話がかかって席を外す。

そのとき別のテーブルで「ハッピーバースデイ」の音楽が流れる。静香は立ち上がり思わず一緒に歌いだす。それだけでは止まらない。歌うは山本リンダの「狙いうち」、ここからが実に面白い!ブラスセクションが現れ、それに合わせて静香が踊りだす。見ているこちらも気分が高揚、バク転はするわ、テーブルクロス引きをやるわ、ポールダンスしてシャンデリアにぶら下がるわ、もうやりたい放題。これには見ている自分も唖然。


先輩が長電話を終えて戻ってくると、店内はぐちゃぐちゃだ。静香はレストランから多額の弁償を要求される。部屋の家財を売って充てるしかない。このシーンが映画で一番に見どころかもしれない。


2.金がない!
マジシャンに出くわしたという知らせが調査依頼した探偵(ムロヒロシ)から入る。写メして確認したら間違いないようだ。でも探偵は気が付くと姿を消している。知らせが入った場所めがけマジシャンと一緒にいた千絵と車で探しに行くが、金がない。探偵費用に加えて、レストランの大暴れで弁償しなければならないからすっからかんなのだ。

途中、静香の実家によって500円玉貯金箱をかっさらう。自動車が故障したとき、それで払おうとしたが中に入っているのは10円玉ばかりでどうにもならない。金がない!
それなので、旅の途中で路上ライブをやってカンパをもらう作戦に出る。なんとかそれで向かっていく。苦難の道だ。


ドタバタしながら最終への道筋を進む。映画のタッチは「ブルースブラザーズ」のタッチだ。狙いうちで三吉彩花が踊って歌うときに周りのボーイたちもバックで踊る。これって「ブルースブラザーズ」の中でジェームス・ブラウンやアレサ・フランクリンなどの超有名歌手が歌い出すのと同時にバックが踊りだすのと同じような感じだ。

ハッピーエンドかどうかはお楽しみだが、最後はミュージカルやインド映画同様みんな一緒にダンスだ。クリントイーストウッドの「ジャージー・ボーイズ」のラストシーンで善悪両方が一緒にダンスする。これも同じ。
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映画「霧の旗」 山田洋次&倍賞千恵子

2019-12-25 08:51:37 | 映画(日本 昭和35年~49年)
映画「霧の旗」は1965年(昭和40年)の松竹映画


松本清張の原作「霧の旗」を名脚本家橋本忍がシナリオとし、当時34歳の山田洋次監督がメガホンを取るミステリー映画である。その後「男はつらいよ」などで長期にわたってコンビを組む倍賞千恵子が主人公を演じる。山田洋次は助監督から監督に昇進したあとに喜劇作品を主に撮っていた。後年にわたっても珍しいミステリー作品である。「下町の太陽」でもコンビを組んだ倍賞千恵子もまだ若い。しかし、ここでの倍賞千恵子は我々が知る彼女のイメージよりも強い女を演じる。


映画の存在は知っていたが、「男はつらいよ」の50作目が今週公開するのにあたってはじめてDVDを手にとる。原作はもちろん未読、全くの先入観なしに見てみた。これがまたよくできている。テンポがよくおもしろい!話の展開に吸い寄せられ、まったく飽きない。自分がまだ子供だったころの東京の懐かしい風景がでてきて、まさに適役といえる滝沢修と新珠三千代がいい仕事をする。

熊本に住む柳田桐子(倍賞千恵子)が夜行列車を乗り継ぎ上京する。高利貸しの老婆を殺した容疑で逮捕された兄柳田正夫(露口茂)の弁護を依頼するため、大塚欽三(滝沢修)の弁護士事務所を訪ねた。しかし有名弁護士である大塚事務所の弁護料は概算で80万円、桐子にはそんな多額の金はない。兄は絶対無実であるからなんとか弁護してほしいと大塚弁護士に懇願するが、結局断られる。町の公衆電話で繰り返し懇願する桐子を見た雑誌社の記者阿部(近藤洋介)が声をかける。桐子から事情を聴き問題にしようとしたがそのままとなった。結局兄は死刑判決を受けた後獄死した。

一年後、大塚欽三は柳田桐子から結局兄は死んでしまったとはがきを受領する。大塚弁護士ははがきには反応しなかったが、何となく胸騒ぎがする。事件のことが気になり熊本から事件の裁判記録を取り寄せる。自分なりに事件を追っていき、資料と証言その他を読み込むと自分が弁護を引き受けても無罪にはできなかったと感じる。

心のもやもやが消えて大塚欽三は愛人のレストランオーナー河野径子(新珠三千代)と会食をする。そのとき隣で食事をしている人の仕草をみながら殺人事件に関わるあることに気づくのである。一方で桐子は上京して銀座のバーに勤めていた。そこで雑誌社の阿部に再会、バーのママの弟(川津祐介)も絡んだおかしな事件に桐子は巻き込まれていくのである。

映画が始まり上熊本駅に立つ倍賞千恵子を映す。列車を乗り継ぎ博多や八幡製鉄所、瀬戸の町並みなどを映し東京に向かう情景は、野村芳太郎監督「張り込み」や後の山田洋次監督「家族」の冒頭を思わせる。そのあと理不尽な依頼を滝沢修演じる弁護士に申し立てる。先入観なく見ていきながら、こんな依頼を受諾するのかな?と感じていくと当然受けない。東京の街をあてなくさまよう倍賞千恵子には同情の気持ちは起きない。


1.弁護依頼
桐子は熊本からわざわざ上京して、何で大塚弁護士に絞って依頼しに来たんだろう。そのあたりは何も語られない。ただ、有名弁護士であるというだけだ。弁護料は高いのは当たり前。弁護士事務所の職員が弁護費用はざっと80万円だという。昭和40年の80万円って今だったらどのくらいになるんだろう。昭和40年の日経平均株価の年間平均が1200円、現在が24000円なので、ざっと20倍。こういう計算が適切なのかわからないが、80×20なら1600万円になる。それは小娘が持っている金ではなかろう。

映画の中で、大塚弁護士が海外貿易に関する訴訟の依頼を受けているシーンが出る。刑事罰で依頼するとなると弁護といっても畑違いじゃないかと思う。そう考えるとますます桐子の行動はピント外れだ。

最終的に桐子に恨まれる格好にはなるが、世間一般の常識で言えば、この弁護士の行動はまったく理不尽でない。でもこの女は映画の最終に向け徹底的に弁護士に対する恨みを見せる。この映画はミステリーであると同時に悪女映画といえるのではなかろうか。

2.殺人容疑
裁きを受ける露口茂演じる兄は修学旅行のために生徒から回収したお金を落としてしまったという間抜けな教師である。誰にもいえず、高利貸しの老婆のところへお金を借りにいく。でも返せる見込みはない。老婆の督促はきびしい。返済時期を延ばしてもらおうと老婆の自宅に行くと殺されていた。ただ、この兄貴もうかつである。借入証を持ち帰るのだ。しかも、取り調べのきびしさに思わず自白もしてしまっている。

その後「太陽にほえろ」で名刑事を演じた露口茂もここでは情けない役だ。


兄が殺しをやるわけないと妹は無罪を勝ち取ろうとする。国選弁護人はまったく活躍しない。
大塚欽三弁護士は裁判記録を取り寄せる。記録を読んでこの裁判を勝ち取るのは無理だと思ったところで、あるきっかけでこの殺しは左利きしかできない犯罪ということに気づく。兄は左利きなのか、右利きなのか?でもそのときには兄は亡くなっている。どうしようもないのだ。

3.滝沢修と新珠三千代
適役というのはまさに2人のことである。自分がはじめて滝沢修を知ったのはこの映画が公開された翌年のNHK大河ドラマ尾上菊之助(現菊五郎)主演「源義経」である。前年の「太閤記」に引き続き圧倒的な人気であった。低学年の小学生だった自分も食い入るように見て歴史好きになった。そこで義経を助ける正義の味方東北の武将藤原秀衡を演じていた。それ以来、いつも老練な演技にうなった。ここでみせる弁護士先生の貫禄はさすがである。このときの滝沢とほぼ同年齢となった自分にはこの貫禄はない。


新珠三千代もぴったりの役である。東宝社長シリーズで社長の森繁久弥がぞっこんになる料理屋のママ役、同じ松本清張原作映画「黒い画集 寒流」で演じた料亭の女将など30年代後半からこういう役を次から次へと演じている。でも殺人犯にさせられてしまうのは他では見ていない。これが起点となり翌年成瀬巳喜男監督「女の中にいる他人」での悪女と言うべき主婦役を演じられたのかもしれない。自分の無実を嘆願する姿はその後大人気だったTV「細うで繁盛記」の加代を思わせる。


いろんな場面で犯罪のシーンや法廷シーンを再現映像にしてに交互映し出していく。
このあたりの編集は巧みである。テンポよく映像が流れているので見やすい。想像以上によかった。
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福岡へいく2(柳川~太宰府)

2019-12-24 22:45:00 | 散歩
翌日は柳川へ
堀を遊覧








昼食を食べる、立花邸

洋風の建物


庭を見ながら








イソギンチャクははじめて食べる。ナイス珍味


くちぞこの唐揚げ


うなぎのせいろ


ひな人形


太宰府


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福岡へいく1

2019-12-24 22:34:10 | 散歩
福岡へいく
市内

博多ラーメン

市役所となりのすごいビル、斜めだ。

吹き抜けがすごい



川のそばで




すし屋がすごい











このあとすしがでるが撮り損なう。

バーで


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12年目の体調不良

2019-12-23 20:42:30 | Weblog
今年はどうもおかしい。
4月新年度に入りいきなり転倒で左目上を切り、救急車に緊急搬送され腫れ上がった状態になる。
縫ったあと、血が降りてきて目が見えない状態となる。最悪だ。
5月のゴールデンウィーク明けまでサングラスをして会社に通う始末となる。


1ヶ月程度の禁酒を顔が治るまでと7月まで2回にわたっておこなう。
このけがによる精神的ダメージは強かった。
でも80~100程度だったγ-GTPがなんと28まで急落、人間ドックで肝臓がAなんてはじめてじゃないか。

でも次第に酒のペースは少しずつ元に戻る。

11月にはいって休日に関連会社役員などとの研修と称した懇親旅行が2回ある。
同時に営業の成績優秀者を慰労する会などの飲み会が多数、その合間に亡き母の妹が亡くなって静岡へいくはめに。きっと疲れがたまっていたんだろう。
アナ雪2のブログアップの後から調子を落とす。
カゼなのか?若干の腹痛で胃の調子が悪いのか?よくわからない時期に社内の機密を協議するかんずめ会合が休日にある。疲れた。

そのころから熱が出る。37℃後半となって会社に行って調子悪いから早めに自宅近くの医者に行く。いつもの院長はおらず、どっかの病院からアルバイトできている若い女医だ。これが間違いの元。もらった薬は効かない。口の中がおかしい。しゃべりも滑らかでない。脳神経外科に行く。


口の異変を伝えると早速MRIだ。これをやってもらえば安心なのはよい。でもなんともない。
そのあと、熱が上がったり下がったり、口もなめらかでないのでいつも人間ドックをやっている病院へ。白血球が14000だ。町医者と同じ女医だけど、今度はまともだ。これは異常に高いと、人間ドック並に超音波やレントゲンやいろいろ何でも検査、でも何をやっても数値はわるくない。抗生剤の点滴をして帰る。そして抗生剤をもらう。


その後も治らない。その週の後半から食事も入らなくなる。
同僚と食事に行って定食を頼んだら、半分も入らない。つらい!
5日分もらった抗生剤と熱冷ましだが、あわないと感じてやめる。そのころから少しずつよくなる。でも37℃以上にならなくなるまで3日くらいかかった。

そんなこんなで、会社にいっているが調子は出ない。
12月中旬にかかるところで、自分がとりまとめている業界の会合があった。
それだけはいかねばならないと禁酒する。忘年会はいくつもあれど、酒は飲まない。何より食事もあまり入らない。比較的食べる方だけど、これって何なんだ。

あとでアップするが九州出張での業界の会合は無事終了、少しはほっとする。
会社内の面倒も少しずつ解決、一応書いておく。

何かあたったんだろうか?それだったら下痢をするはずだけど、そうはならない。
口の中に異変を感じたので歯科へ、口内の大掃除をする。かみ合わせはよくなった。それもあるんだろうか?
そんなこんなでブログ12年目での久々のブログだ。新作映画がみれない。旧作をいくつか見た。そこから復活を図ろう。
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