サディスティックミカバンドのプレーヤーとしての高中は知っていたが、残念ながらあまりミカバンドの曲には関心が持てなかった。そんな時週刊「プレイボーイ」に新譜紹介みたいな欄があって、高中正義のデビュー作の紹介がされていた。インストゥルメンタルの曲が中心で夏の雰囲気を醸し出すナイスなアルバムがでたという。フュージョンというよりはクロスオーバーと言われていた時代だ。
来日したときは中学生の分際で見に行っているくらいカルロスサンタナも好きで、ジェフべックの「ブロウ・バイ・ブロウ」にはショックを受けた。そんな感じをイメージした。
そうしたら予想を上回る心地良さにショックを受ける。まだこのアルバムを誰も知らなかったので、自慢げにみんなに語りまくり、自分の家で友達と聴いた。夏の雰囲気がなんとも言えずよかった。その後は新しいアルバムがでるのが楽しみ楽しみでしかたなかった。
3回目のMCでは「またMCかよ」とふてくされているような言い方
構成の人がここでMCをやれと指示があるので仕方なくやるなんて雰囲気だ。
観客一体のライブってどういうことだろうと問いかける。高中は小坂忠さんのコンサートがそんな感じだったという。
気がつくと、次から次へと観客が舞台の上に上がっていく。自分もブルースを弾かせてもらったと想い出を語る。
ある意味東京ドームで5万人が一斉にタオル投げをする矢沢永吉のコンサートも観客一体だよねと
ついこの間いったばかりの自分は複雑、そうすると「のってるね!HAHA」と高中がフレーズを口ずさむ。笑うしかない。
自分も高中タオルをグッズとして売ろうかという始末
そういえばグッズ売り場ずいぶん並んでいたけど、いろんなもの売っているんだよね。
開場から開演まで時間がないから買う時間ないよね。ちょっと商売っけないかな
「Ready to fly」のときに、自分も参加型で「hey!」と掛け声を何回もやるんだというとみんなから歓声が上がっていたっけ
そうしているうちに
名曲「AN INSATIABLE HIGH」になってくるとみんなノリノリ
アルバムではリーリトナーとツインギターをやっていたけど、今のサブのギターさんとの掛け合いもいいよ。
そして目ざまし時計の効果音がなって「Early bird」もノッテくるなあ。
このあたりは自分も大学生
まだまだ追いかけていたなあ。
「Ready to fly」になるとおとなしめの観客でも座席をたつ人が多い。
2枚目のアルバムも1枚目のアルバム同様にショックを受けた記憶がある。このロングバージョンが自分の肌にあった。
リズムセクションの安定性がいい。そして参加型のコンサートの公約通り、手をあげる。猪木コールのようだ。いいねえ。
名残惜しそうにいったい退場したあとアンコールに進む。
世間一般に高中の名前が広まるきっかけになったのは「blue lagoon」だろう。
このメロディを最初に聴いた時はこの上ない響きの美しさに感動した。そして頭の中で暗唱できるリードギターのフレーズに「いいね兄貴ー」と言いたくなる。
次は初期の作品を中心にしたメドレー
トウキョウレギーやスウィートアグネスのボーカルソングも含めて、まさに自分にとってのfavoite sonng
非常に気分がよくなる。
もう一曲やるかなと思ったらバラードギターで締める。I remember Cliffordだ。
ストリップ劇場の「かぶりつき」を意識したように、舞台のはじっこに座りギターを弾きはじめる。
観客の目の前だ。
そばからは「いいなあ」「うらやましいな」という女性のささやき声が聞こえてくる。
舞台の片側でやったあと、もう一方でも
かぶりつきに座った人、得したね。
そして全員でお辞儀して終了
本当に大満足!!!オールドファンはみんな満足したでしょう。本当によかった。高中!!ありがとう!!
(参考作品)
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新作アルバム、カバーが多いけどみんな高中節だよ | |