「魂萌え」は桐野夏生の小説の映画化だ。定年を迎え夫婦ふたりで平穏な生活を送っていた妻が、63歳夫に心臓麻痺で急死される。平凡だった主婦に次から次に訪れる波乱含みの話だ。風吹ジュンが好演で、とりまくさまざまなキャラクターの俳優たちがおもしろい。
夫こと寺尾聰が定年退職を迎えた夜、妻こと風吹ジュンが祝宴の後片付けをしていると、夫が手を差し出す。2人はぎこちなく握手をした。その3年後の2月。寺尾が突然の心臓発作で帰らぬ人になる。葬儀が終わると、息子が日本に戻ってこの家で同居したいと言い出し、長女こと常盤貴子は兄の勝手さに憤慨する。その常盤も彼氏と同棲状態。その時、死んだ寺尾の携帯電話が鳴る。寺尾の死を知らなかった伊藤という女性こと三田佳子からであった。
寺尾は蕎麦打ちが趣味で、亡くなった日も「杉並蕎麦の会」に行ったと思っていた。だが、線香をあげに訪れた「杉並蕎麦の会」のメンバーによると、今年は1回も来なかったという。夫の嘘は三田という女性に関係があると直感し、風吹ジュンは三田佳子を呼び出す。翌日、線香をあげにきた三田は、明らかに年上だ。寺尾とは会社の同期で、10年も交際してきたという。驚くばかりだったが。。。
家の子供たちが自分勝手に相続しようとするのを目の当たりにして、主人公は腹たてて家出をする。
生まれて初めて入ったカプセルホテルで年老いた変人女性加藤治子に出会う。これが普通じゃないおばあさんだ。それに加えての主人公の3人の友達、それぞれ一世を風靡した今陽子、藤田弓子、由紀さおりの高校の同級生3人これも面白い。ケンカばかりしているけど、いつも一緒に行動を共にする。「杉並蕎麦の会」の人たちの会へ行き、なぎらケンイチや林隆三と知り合う。初老の恋愛話も混ぜてくる。いろんな個性が入り混じっていって、映画はドタバタしながらおもしろく展開していく。
きっと原作が丹念に作っているのであろう。
それに加えてベテラン役者さん達の個性が冴えていた。それぞれに好演だと思う質の高い映画だ。
最後は主人公の前途を応援してあげたい。そんな気にさせられた。
夫こと寺尾聰が定年退職を迎えた夜、妻こと風吹ジュンが祝宴の後片付けをしていると、夫が手を差し出す。2人はぎこちなく握手をした。その3年後の2月。寺尾が突然の心臓発作で帰らぬ人になる。葬儀が終わると、息子が日本に戻ってこの家で同居したいと言い出し、長女こと常盤貴子は兄の勝手さに憤慨する。その常盤も彼氏と同棲状態。その時、死んだ寺尾の携帯電話が鳴る。寺尾の死を知らなかった伊藤という女性こと三田佳子からであった。
寺尾は蕎麦打ちが趣味で、亡くなった日も「杉並蕎麦の会」に行ったと思っていた。だが、線香をあげに訪れた「杉並蕎麦の会」のメンバーによると、今年は1回も来なかったという。夫の嘘は三田という女性に関係があると直感し、風吹ジュンは三田佳子を呼び出す。翌日、線香をあげにきた三田は、明らかに年上だ。寺尾とは会社の同期で、10年も交際してきたという。驚くばかりだったが。。。
家の子供たちが自分勝手に相続しようとするのを目の当たりにして、主人公は腹たてて家出をする。
生まれて初めて入ったカプセルホテルで年老いた変人女性加藤治子に出会う。これが普通じゃないおばあさんだ。それに加えての主人公の3人の友達、それぞれ一世を風靡した今陽子、藤田弓子、由紀さおりの高校の同級生3人これも面白い。ケンカばかりしているけど、いつも一緒に行動を共にする。「杉並蕎麦の会」の人たちの会へ行き、なぎらケンイチや林隆三と知り合う。初老の恋愛話も混ぜてくる。いろんな個性が入り混じっていって、映画はドタバタしながらおもしろく展開していく。
きっと原作が丹念に作っているのであろう。
それに加えてベテラン役者さん達の個性が冴えていた。それぞれに好演だと思う質の高い映画だ。
最後は主人公の前途を応援してあげたい。そんな気にさせられた。