「グッドナース」は2022年日本公開のNetflix映画
Netflix映画「グッドナース」は医療事故の実話に基づく作品。ジェシカチャスティンとエディ・レッドメインの演技派2人の主演である。巧者2人の演技合戦で恐怖感を盛り上げる。ただ、ケチってロードショーに行かず、Netflixで見てしまったのは失敗だった。自分は映画館原理主義者ではないが、映画館でこの緊張感を味わった方が良かったと思わず反省する。
病院の緊急治療室の看護師エイミー(ジェシカチャスティン)は、子持ちのシングルマザーだ。自らも心臓疾患を患っているのを隠して重病患者に向き合う。その病院に新しい看護師チャーリー(エディレッドメイン)が加わってきた。やさしく接するチャーリーにエイミーの母娘とも好感をもつ。ところが、病院内で異常な急死が増え、意図的なものを感じた警察の捜査が病院に入っていく。
題材は単なる医療事故に止まらない。現代アメリカの社会事情を物語る話が含まれている。アカデミー俳優2人の演技は期待通り、怪演とも言えるエディレッドメインには恐怖感すら感じる。この恐怖感は映画館で味わうべき題材だったなあ。俳優2人で思いっきり引っ張るが、実話なので意外性には欠ける。物足りなく感じる気持ちもある。
⒈ジェシカチャスティン
前半戦は看護師エイミーの貧困事情にも焦点があてられる。心臓疾患で本当に苦しそう。心臓移植をしなければもたない。小さな娘もいる。でも、無保険者である。日本では考えられない世界だ。あと数ヶ月勤務して初めて健康保険に入れる。懐もさみしい。緊急治療で多額のお金を支払う。何度も治療費を支払う余裕がない。
そんなエイミーにやさしく接してくれる看護師チャーリーが入ってきた。自分の境遇も打ち明け、家族ぐるみの付き合いをする。でも、突然死が続き、病院に捜査が入る。どうやらチャーリーがあやしい。かばおうとしても、かばいきれない。別のエビデンスがあらわになる。そういうエイミーの心理状態を映画が追っていく。
以前から追っているジェシカチャスティンなのに、念願のアカデミー賞を受賞した前作が観れていない。ネット配信のみだ。これも困ったものだ。今回も一瞬だけの公開だ。なんかおかしい!
⒉エディレッドメイン
これまでの演技歴では、怪演というべき特殊な役柄に本領を発揮する。スティーブンホーキングもうまかった。殺人鬼なのに、それらしき振る舞いはない。むしろやさしい。重篤な病気なのに、金がなく治療できないエイミーに同情する良い人だ。
それでも、エイミーが発作を起こして倒れた後で、チャーリーが面倒をみようと近づくシーンにはドッキリする。何かされてしまうのではないかと恐れる。その辺りのヒッチハイク的サイコサスペンスムードが映画の見どころである。やさしい顔をしながら、実は殺人鬼というギャップを演じる演技力にエディレッドメインの凄みを感じてしまう。
Netflix映画「グッドナース」は医療事故の実話に基づく作品。ジェシカチャスティンとエディ・レッドメインの演技派2人の主演である。巧者2人の演技合戦で恐怖感を盛り上げる。ただ、ケチってロードショーに行かず、Netflixで見てしまったのは失敗だった。自分は映画館原理主義者ではないが、映画館でこの緊張感を味わった方が良かったと思わず反省する。
病院の緊急治療室の看護師エイミー(ジェシカチャスティン)は、子持ちのシングルマザーだ。自らも心臓疾患を患っているのを隠して重病患者に向き合う。その病院に新しい看護師チャーリー(エディレッドメイン)が加わってきた。やさしく接するチャーリーにエイミーの母娘とも好感をもつ。ところが、病院内で異常な急死が増え、意図的なものを感じた警察の捜査が病院に入っていく。
題材は単なる医療事故に止まらない。現代アメリカの社会事情を物語る話が含まれている。アカデミー俳優2人の演技は期待通り、怪演とも言えるエディレッドメインには恐怖感すら感じる。この恐怖感は映画館で味わうべき題材だったなあ。俳優2人で思いっきり引っ張るが、実話なので意外性には欠ける。物足りなく感じる気持ちもある。
⒈ジェシカチャスティン
前半戦は看護師エイミーの貧困事情にも焦点があてられる。心臓疾患で本当に苦しそう。心臓移植をしなければもたない。小さな娘もいる。でも、無保険者である。日本では考えられない世界だ。あと数ヶ月勤務して初めて健康保険に入れる。懐もさみしい。緊急治療で多額のお金を支払う。何度も治療費を支払う余裕がない。
そんなエイミーにやさしく接してくれる看護師チャーリーが入ってきた。自分の境遇も打ち明け、家族ぐるみの付き合いをする。でも、突然死が続き、病院に捜査が入る。どうやらチャーリーがあやしい。かばおうとしても、かばいきれない。別のエビデンスがあらわになる。そういうエイミーの心理状態を映画が追っていく。
以前から追っているジェシカチャスティンなのに、念願のアカデミー賞を受賞した前作が観れていない。ネット配信のみだ。これも困ったものだ。今回も一瞬だけの公開だ。なんかおかしい!
⒉エディレッドメイン
これまでの演技歴では、怪演というべき特殊な役柄に本領を発揮する。スティーブンホーキングもうまかった。殺人鬼なのに、それらしき振る舞いはない。むしろやさしい。重篤な病気なのに、金がなく治療できないエイミーに同情する良い人だ。
それでも、エイミーが発作を起こして倒れた後で、チャーリーが面倒をみようと近づくシーンにはドッキリする。何かされてしまうのではないかと恐れる。その辺りのヒッチハイク的サイコサスペンスムードが映画の見どころである。やさしい顔をしながら、実は殺人鬼というギャップを演じる演技力にエディレッドメインの凄みを感じてしまう。