こんな質問には戸惑いませんか?「日本は幸福な国ですか?」
世界中の国々の幸福度のランキングではブータン王国が1位だそうです。面白いですね。
それはさておき、日本も幸福度ランキングでは上位のほうにあるのではないでしょうか?まず平和であること、経済が安定していることをはじめいろいろな根拠がありますが、私は日本にある数多くの美術館とその展示作品の充実ぶりも非常に重要に考えています。
ここ数週間、全国に散在している美術館の名前と数を調べてきましたが、あまりにも数が多く全貌がつかめません。
上野の国立西洋美術館、都立美術館、芸大付属美術館、六本木の新しい国立美術館・国立近代美術館からはじまって近所の府中市立美術館、世田谷区立美術館、小金井市立はけの森美術館などなど無数にあります。
全国の市町村が作った美術館や有名画家の記念美術館、そして個人の力で作った美術館も多数あるのです。
美術館の全国的な組織として全国美術館会議会という組織があります。その会員になっている美術館の一覧表を丁寧に見て行くと日本の美術館の一部しか会員になっていないことが判りました。
私さへ知っている美術館が会員になっていないのです。
しかし全国美術館会議会の情報は貴重です。
例えば北海道の会員美術館を調べると次のように出てきます。
全国美術館会議会員館一覧、https://www.zenbi.jp/link.php
一例として北海道地区のみを示します。
有島記念館
〒048-1531
北海道虻田郡ニセコ町字有島57
神田日勝記念美術館
〒081-0292
北海道河東郡鹿追町東町3-2
木田金次郎美術館
〒045-0003
北海道岩内郡岩内町万代51-3
釧路市立美術館
〒085-0836
北海道釧路市幣舞町4-28 釧路市生涯学習センター内
札幌芸術の森美術館
〒005-0864
北海道札幌市南区芸術の森2-75
市立小樽美術館
〒047-0031
北海道小樽市色内1-9-5
苫小牧市美術博物館
〒053-0011
北海道苫小牧市末広町3-9-7
中札内美術村
〒089-1366
北海道河西郡中札内村栄東5線
中原悌二郎記念 旭川市彫刻美術館
〒070-0875
北海道旭川市春光5条7丁目
北海道立旭川美術館
〒070-0044
北海道旭川市常磐公園内
北海道立帯広美術館
〒080-0846
北海道帯広市緑ケ丘2
北海道立近代美術館 / 北海道立三岸好太郎美術館
〒060-0001
北海道札幌市中央区北1条西17丁目
北海道立釧路芸術館
〒085-0017
北海道釧路市幸町4-1-5
北海道立函館美術館
〒040-0001
北海道函館市五稜郭町37-6
本郷新記念札幌彫刻美術館
〒064-0954
北海道札幌市中央区宮の森4条12丁目
日本には少なくても数百もの美術館があるのでしょう。
その良い点はそれぞれの学芸員の質が高く、上質の企画展を開催していることです。
美術館同士が収蔵絵画をお互いに貸し借りして感動的な企画展を開催しているのです。
例えば小金井市に居ながら府中市で北海道の木田金次郎美術館の数十枚の油彩画を見ることが出来たのです。
詳しくは2018年08月25日掲載の。「北海道の孤高の画家、木田金次郎展、その透明で美しい青色」をご覧下さい。
これから少しずつ、質は高いが小さな日本の美術館を紹介する記事を書いて行きたいと思っています。
今日は倉敷市にある個人が作った大原美術館の絵画を7点ご紹介したいと思いまし。
ここは3度ほど訪問しました。

1番目の写真はエル・グレコ(またはその工房) 『受胎告知』17世紀初頃です。

2番目の写真はセガンティーニ『アルプスの真昼』(1892年)です。

3番目の写真はル・シダネル『夕暮れの小卓』1900 - 18年頃 です。

4番目の写真はルノワール 『泉による女』1914年です。

5番目の写真はモロー『雅歌』1893年 です。

6番目の写真は関根正二『信仰の悲しみ』1918年 です。

7番目の写真はゴーギャン 『かぐわしき大地』1892年 です。
大原美術館は、倉敷の実業家大原孫三郎(1880年–1943年)が、自身がパトロンとして援助していた洋画家児島虎次郎(1881年–1929年)に託して収集した西洋美術、エジプト・中近東美術、中国美術などを展示するため、1930年に開館した日本最初に個人が作った美術館なのです。感動的な美術館です。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料=========================
大原美術館の主な収蔵品
https://ja.wikipedia.org/wiki/大原美術館
ゴーギャン 『かぐわしき大地』1892年
エル・グレコまたはその工房『受胎告知』(1599年–1603年頃)
シャヴァンヌ『幻想』(1866年)
カミーユ・ピサロ『りんご採り』(1886年)
モロー『雅歌』(1893年)
ドガ『赤い衣裳をつけた三人の踊り子』(1896年)
モネ『睡蓮』(1906年頃)
ルノワール『泉による女』(1914年)
ゴーギャン『かぐわしき大地(テ・ナヴェ・ナヴェ・フェヌア)』(1892年)
セガンティーニ『アルプスの真昼』(1892年)
トゥールーズ=ロートレック『マルトX夫人の像』(1900年)
ボナール『欄干の猫』(1909年)
マティス『画家の娘』(1918年)
ルオー『道化師』(1926–1929年)
ユトリロ『パリ郊外』(1910年)
モディリアーニ『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』(1918年)
デ・キリコ『ヘクトールとアンドロマケーの別れ』(1918年)
ピカソ『頭蓋骨のある静物』(1942年)
ポロック『カットアウト』(1949年)
ジャスパー・ジョーンズ『灰色の国旗』(1957年)
ロダン『歩く人』(1877年)
関根正二『信仰の悲しみ』(1918年)(重文)
小出楢重『Nの家族』(1919年)(重文)
中村彝『頭蓋骨を持てる自画像』(1923年)
前田寛治『二人の労働者』(1923年)
佐伯祐三『広告 “ヴェルダン”』(1927年)
熊谷守一『陽の死んだ日』(1928年)
藤島武二『耕到天(たがやしててんにいたる)』(1938年)
梅原龍三郎『紫禁城』(1940年)
安井曾太郎『画室にて』(1951年)
棟方志功『華狩頌版画柵』(1954年)
菅井汲『ナショナル・ルート』(1965年)
横尾忠則『ロンドンの4日間』(1982年)
「木彫彩色女神坐像」(エジプト・プトレマイオス朝)
「一光三尊仏像」(中国・北魏)(重文)
第二次大戦後、日本にも西洋近代美術を主体とした美術館が数多く誕生したが、日本に美術館というもの自体が数えるほどしか存在しなかった昭和初期、一地方都市にすぎなかった倉敷にこのような美術館が開館したのは画期的なことであった。
世界中の国々の幸福度のランキングではブータン王国が1位だそうです。面白いですね。
それはさておき、日本も幸福度ランキングでは上位のほうにあるのではないでしょうか?まず平和であること、経済が安定していることをはじめいろいろな根拠がありますが、私は日本にある数多くの美術館とその展示作品の充実ぶりも非常に重要に考えています。
ここ数週間、全国に散在している美術館の名前と数を調べてきましたが、あまりにも数が多く全貌がつかめません。
上野の国立西洋美術館、都立美術館、芸大付属美術館、六本木の新しい国立美術館・国立近代美術館からはじまって近所の府中市立美術館、世田谷区立美術館、小金井市立はけの森美術館などなど無数にあります。
全国の市町村が作った美術館や有名画家の記念美術館、そして個人の力で作った美術館も多数あるのです。
美術館の全国的な組織として全国美術館会議会という組織があります。その会員になっている美術館の一覧表を丁寧に見て行くと日本の美術館の一部しか会員になっていないことが判りました。
私さへ知っている美術館が会員になっていないのです。
しかし全国美術館会議会の情報は貴重です。
例えば北海道の会員美術館を調べると次のように出てきます。
全国美術館会議会員館一覧、https://www.zenbi.jp/link.php
一例として北海道地区のみを示します。
有島記念館
〒048-1531
北海道虻田郡ニセコ町字有島57
神田日勝記念美術館
〒081-0292
北海道河東郡鹿追町東町3-2
木田金次郎美術館
〒045-0003
北海道岩内郡岩内町万代51-3
釧路市立美術館
〒085-0836
北海道釧路市幣舞町4-28 釧路市生涯学習センター内
札幌芸術の森美術館
〒005-0864
北海道札幌市南区芸術の森2-75
市立小樽美術館
〒047-0031
北海道小樽市色内1-9-5
苫小牧市美術博物館
〒053-0011
北海道苫小牧市末広町3-9-7
中札内美術村
〒089-1366
北海道河西郡中札内村栄東5線
中原悌二郎記念 旭川市彫刻美術館
〒070-0875
北海道旭川市春光5条7丁目
北海道立旭川美術館
〒070-0044
北海道旭川市常磐公園内
北海道立帯広美術館
〒080-0846
北海道帯広市緑ケ丘2
北海道立近代美術館 / 北海道立三岸好太郎美術館
〒060-0001
北海道札幌市中央区北1条西17丁目
北海道立釧路芸術館
〒085-0017
北海道釧路市幸町4-1-5
北海道立函館美術館
〒040-0001
北海道函館市五稜郭町37-6
本郷新記念札幌彫刻美術館
〒064-0954
北海道札幌市中央区宮の森4条12丁目
日本には少なくても数百もの美術館があるのでしょう。
その良い点はそれぞれの学芸員の質が高く、上質の企画展を開催していることです。
美術館同士が収蔵絵画をお互いに貸し借りして感動的な企画展を開催しているのです。
例えば小金井市に居ながら府中市で北海道の木田金次郎美術館の数十枚の油彩画を見ることが出来たのです。
詳しくは2018年08月25日掲載の。「北海道の孤高の画家、木田金次郎展、その透明で美しい青色」をご覧下さい。
これから少しずつ、質は高いが小さな日本の美術館を紹介する記事を書いて行きたいと思っています。
今日は倉敷市にある個人が作った大原美術館の絵画を7点ご紹介したいと思いまし。
ここは3度ほど訪問しました。

1番目の写真はエル・グレコ(またはその工房) 『受胎告知』17世紀初頃です。

2番目の写真はセガンティーニ『アルプスの真昼』(1892年)です。

3番目の写真はル・シダネル『夕暮れの小卓』1900 - 18年頃 です。

4番目の写真はルノワール 『泉による女』1914年です。

5番目の写真はモロー『雅歌』1893年 です。

6番目の写真は関根正二『信仰の悲しみ』1918年 です。

7番目の写真はゴーギャン 『かぐわしき大地』1892年 です。
大原美術館は、倉敷の実業家大原孫三郎(1880年–1943年)が、自身がパトロンとして援助していた洋画家児島虎次郎(1881年–1929年)に託して収集した西洋美術、エジプト・中近東美術、中国美術などを展示するため、1930年に開館した日本最初に個人が作った美術館なのです。感動的な美術館です。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
===参考資料=========================
大原美術館の主な収蔵品
https://ja.wikipedia.org/wiki/大原美術館
ゴーギャン 『かぐわしき大地』1892年
エル・グレコまたはその工房『受胎告知』(1599年–1603年頃)
シャヴァンヌ『幻想』(1866年)
カミーユ・ピサロ『りんご採り』(1886年)
モロー『雅歌』(1893年)
ドガ『赤い衣裳をつけた三人の踊り子』(1896年)
モネ『睡蓮』(1906年頃)
ルノワール『泉による女』(1914年)
ゴーギャン『かぐわしき大地(テ・ナヴェ・ナヴェ・フェヌア)』(1892年)
セガンティーニ『アルプスの真昼』(1892年)
トゥールーズ=ロートレック『マルトX夫人の像』(1900年)
ボナール『欄干の猫』(1909年)
マティス『画家の娘』(1918年)
ルオー『道化師』(1926–1929年)
ユトリロ『パリ郊外』(1910年)
モディリアーニ『ジャンヌ・エビュテルヌの肖像』(1918年)
デ・キリコ『ヘクトールとアンドロマケーの別れ』(1918年)
ピカソ『頭蓋骨のある静物』(1942年)
ポロック『カットアウト』(1949年)
ジャスパー・ジョーンズ『灰色の国旗』(1957年)
ロダン『歩く人』(1877年)
関根正二『信仰の悲しみ』(1918年)(重文)
小出楢重『Nの家族』(1919年)(重文)
中村彝『頭蓋骨を持てる自画像』(1923年)
前田寛治『二人の労働者』(1923年)
佐伯祐三『広告 “ヴェルダン”』(1927年)
熊谷守一『陽の死んだ日』(1928年)
藤島武二『耕到天(たがやしててんにいたる)』(1938年)
梅原龍三郎『紫禁城』(1940年)
安井曾太郎『画室にて』(1951年)
棟方志功『華狩頌版画柵』(1954年)
菅井汲『ナショナル・ルート』(1965年)
横尾忠則『ロンドンの4日間』(1982年)
「木彫彩色女神坐像」(エジプト・プトレマイオス朝)
「一光三尊仏像」(中国・北魏)(重文)
第二次大戦後、日本にも西洋近代美術を主体とした美術館が数多く誕生したが、日本に美術館というもの自体が数えるほどしか存在しなかった昭和初期、一地方都市にすぎなかった倉敷にこのような美術館が開館したのは画期的なことであった。