後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日は秋のお彼岸の墓参りに行きました。

2018年09月19日 | 日記・エッセイ・コラム
毎年、春と秋のお彼岸には家内の家の墓参りに行きます。お寺は日野市にあります。江戸初期に出来た大昌寺という浄土宗のお寺です。
私の父母の墓は仙台にあるのでめったに墓参りには行けません。住職の弟が供養しています。
祖父も叔父も父も曹洞宗のお寺の住職でした。私は時々、府中市にある曹洞宗の高安寺の道元さまへお参りに行きます。祖父や叔父や父の墓参りのつもりで室町時代からの高安寺に参るのです。
今日は家内の実家の墓参りに行きました。森閑とした墓地のなかで家人が持参して来た庭の花を一心に供えています。生け花の色の組み合わせと、全体の形のバランスをいろいろ考えています。昨日、義妹の供えた花々との調和をとっています。
私は線香の束に火を着けています。静かな時間がゆっくりと流れています。
そんな折には「80歳以上の人生は天から貰ったケーキ」という想いがこみあげて来ます。私はすでに82歳です。何故か感謝の気持ちが湧いて来ます。
ボーナスを与えてくれた天の神様への感謝です。そして自分が82歳まで生きる間に支えになってくれた全ての人々への感謝です。
私の中学校時代の友人に大川君というのがいました。彼は60歳代から「俺はせめて80まで生きるから、後藤も生きろよ!」としきりに言ってました。この「せめて80まで、、、」を呪文のようにして、すでに82歳まで来ました。そんな愚にもつかないことを考えながらお墓参りをしました。
墓地には毎年、彼岸花が沢山咲いています。例年のように彼岸花の写真を撮りました。
彼岸花が終わると季節は中秋の名月、山々の紅葉と流れ行きます。秋は涼しくて好きな季節です。
皆様もご気分よく秋を楽しまれるように祈っています。
写真に先程撮ってきた彼岸花やお墓の写真をお送りします。









北朝鮮で大歓迎を受ける韓国の文在寅大統領

2018年09月19日 | 日記・エッセイ・コラム
平壌入りした韓国の文在寅大統領が空港からの沿道で朝鮮の民族衣装を着た人々に大歓迎されている様子をテレビで見ました。文在寅大統領が感激して沿道の人々に歩み寄り握手をしながら何か言っています。北朝鮮の一般人と韓国の大統領が握手をして直接言葉を交わしているのです。それは本当に平和な光景です。
戦後すぐの凄惨な朝鮮戦争を知っている老人の私の目頭が熱くなりました。
朝鮮戦争は、アメリカ軍・国連軍と北朝鮮軍・中国共産党軍との大戦争だったのです。
その停戦後も厳しい冷戦体制になり韓国と北朝鮮は小規模な軍事衝突を度々起こして来たのです。
そして昨年、北朝鮮はアメリカへ届く大陸間弾道ミサイルを太平洋へ打ち込みました。核兵器も配備した北朝鮮は今にもアメリカを攻撃するような姿勢を見せていました。
この北朝鮮に対抗してトランプ大統領は日本海へ航空母艦打撃群を3つも同時に派遣して北朝鮮を脅迫したのです。あわや戦争勃発かと思う瞬間に北の金正恩委員長が折れたのです。
その結果、この春の南北会談、中朝会談があり6月の米朝会談が開かれたのです。そして北朝鮮が非核化を約束したのです。昨年から今年は激動の朝鮮半島だったのです。
これこそ隣国の日本も重要視しなければいけない歴史の転換点なのです。
この一連の動きの中でかねて北朝鮮から招待されていた韓国の文在寅大統領が昨日の午後に平壌に入ってのです。
韓国と北朝鮮はともに同じ朝鮮民族として協力しあいながら平和と繁栄の道を歩みはじめたのです。
戦後すぐの凄惨な朝鮮戦争を知っている老人の私にとっては感激せざるを得ません。
北朝鮮の非核化は一向に進展せず、米朝関係は厳しいのです。その中で韓国と北朝鮮の関係は雪解けなのです。
これは日本にとって難しい情勢です。
日本はこの激動の朝鮮半島の目まぐるしい変化に注意深く見守るべきではないでしょうか?
そこで客観的に報道するBBCニュースを以下に転載いたします。

「韓国の文大統領、平壌入り 金委員長、空港で出迎え」
2018年09月18日, https://www.bbc.com/japanese/45556633

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正淑(キム・ジョンスク)夫人が18日午前10時前、専用機で平壌国際空港に到着した。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長と李雪主(リ・ソルジュ)夫人が出迎えた。両首脳は握手し合い、抱き合ってあいさつした。韓国大統領が平壌を訪れるの11年ぶり。
両首脳は3日間の日程で、進展の遅れている北朝鮮の非核化などについて協議する見通し。朝鮮半島の「非核化実現のため実務的な方法」を話し合うとされているが、具体的な内容は明らかになっていない。
韓国の主な目的は2つある――。
南北朝鮮の協力と和解の推進
非核化交渉で米朝の仲介役を果たす
文大統領と金委員長が4月に初めて会談した時点では、両首脳が対面しているというだけで大きな前進だった。今回の文大統領は、非核化に向けた具体的な対応の言質を北朝鮮から得るため、北朝鮮を説得し、中身のある成果を確保する必要があると、BBCのローラ・ビッカー・ソウル特派員は指摘している。
さもなければ、今年になって繰り返された南北首脳会談や、歴史的とうたわれた米朝首脳会談はいずれも、華やかな写真撮影の機会に過ぎなかったと位置づけられる恐れがあり、ドナルド・トランプ米大統領の忍耐力が試されるかもしれないと、ビッカー記者は言う。

1番目の写真は南北朝鮮首脳と両夫人が平壌国際空港で温かい挨拶をかわしている様子です。(18日午前) Reuters

2番目の写真はオープンカーで平壌市内へ向かう韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長です。

3番目の写真は平壌の沿道に歓迎陣の人々です。

4番目の写真は同行した韓国の経済界の人々です。サムスングループの実質経営トップの李在鎔(イ・ジェヨン)氏など多くの韓国財界人が文大統領に同行しています。

4月の南北首脳会談では、「核のない朝鮮半島」や平和体制の実現で合意したが、具体策は米朝首脳会談にゆだねられた。今月14日には、北朝鮮・開城工業団地内に南北連絡事務所を開所し、両国が常時、連絡を取り合えるようにした。
今回の首脳会談を機に、両国は協力関係の拡大を目指す見通し。文大統領にはサムスン・グループやLG、ヒュンダイなど韓国財界のトップが多数同行しており、経済関係の発展を協議する。軍事境界線の警備体制緩和も主要テーマになるとみられる。
 南北首脳による会談は今年に入って3回目。4月27日の会談は、南北の軍事境界線をまたぐ板門店の韓国側施設で、5月26日の2回目の会談は板門店の北朝鮮側の施設であった。2人が平壌で会うのは初めてだ。
 韓国大統領の平壌訪問は、2000年6月の金大中(キムデジュン)大統領、07年10月の盧武鉉(ノムヒョン)大統領以来。朝鮮中央通信は18日朝、文氏の訪問を事前に報じ、「新しい歴史を開いていく北南関係の発展を、さらに加速させる重大な契機となる」と伝えた。

さて今回の南北会談で非核化の進展は期待できるのでしょうか?米朝関係は緊迫する方向になるのでしょうか?
日本にとっても重要な会談なので注意深く見守りたいと思います。
大相撲の稀勢の里横綱にばかりをハラハラ見ていないで外国ニュースにも関心をもつことが大切と思います。

それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)