1945年に仙台がB29の空襲で焼野原になった後で田舎に疎開しました。その農村の生活は都会とは違って面白いものです。その思い出を4つ書きます。
(1)河原に不時着した零戦に登って遊ぶ。
終戦後一刻の早く故郷に帰りたい零戦の操縦士が郷里の実家の近くの河原に不時着したのです。考えは良かったのですが凸凹の河原で機体が大破しました。我々悪童連は操縦席に入り込み遊んだのです。その上風防のガラスを割り破片を持ち帰りました。そのガラス片はこするとバナナの香りがしました。食糧難の当時ばバナナの香りで幸福になったものです。
すべての写真はインターネットからお借りしました。
1番目の写真は零戦です。
(2)ナマズを泥川で捕って食べる。
零戦が不時着したのは泥の川の河川敷でした。その川で我々は竹竿に糸をつけて大きなミミズを餌にしてナマズを釣りました。
2番目の写真はナマズです。こんなナマズが2匹釣れたのです。ナマズは煮て食べました。白身で上品な味でした。
(3)トマト畑に入って好きなだけ食べる。
疎開先きの農家は広いトマト畑を持っていました。いつも飢えていた私はトマト畑に入ってあきるまでトマトを食べました。それを見た農家の人は笑っていいました。「仙台の食糧難はひどいものですね」と。
3番目の写真は広いトマト畑です。
(4)馬が寝転がって面白い動きをする。
仙台では通りに馬がいつも立っています。私は馬が寝転がるとは知りませんでした。ところが馬小屋では馬は坐ったり寝転がるのです。
その上ゴロゴロ転がったりするのです。
4番目の写真は農家の庭で座り込んでしまった馬です。
農村の生活は都会とは違って面白いものがこの他にもいろいろありましたが今日はこれでお終いにします。