秋真っ盛り、あの暑かった日も遠い世界のように、朝は10℃を割り込む日もあり一段と寒くなってきた。
日も低く、目に映る木々も側面から照らされ、その陰影が濃くなってきた。
あの酷暑であった暑い日が長引き、そして昨今の急激な寒さが、葉っぱや果実の赤みが一段と鮮やかに目に映る。
近郊のベットタウンに位置するが、周辺には未だ農家が多い。
広い農家の庭先には写真のような柿の木が多く、空高く、熟成した柿が目一杯なり、中には重そうでたわわな姿が目につく。
手に届く様な所に真っ赤に熟成した柿に寄って見る。
その色合いからもう完熟であり、見るからにとても甘そうである。
その完熟度合いに、賢いカラスも見逃さず、写真の影になっているが、右側は既にカラスに食われている。
飽食の時代に世の中、美味いものが沢山出回り、目の前の果実が、目に入らなくなってしまったのであろうか、実に勿体ない。
うれたまま、こうした食い荒らされた姿がかなり見受けられる。
戦後、物資不足の時代に育った世代を引きずる貧乏人にはミスミス、カラスの餌食になってしまう姿が残念でならない。
赤色に染まった美しさ以上に、美味そうな果実の姿にそそらされる。