雪やこんこんあられやこんこん、降っても降っても未だ降りやまぬ、犬は喜び、庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる。♪♪・・・♪
夕方から激しい雨、温度も高く、大雪の情報にまたいい加減な予報官の嘘であろうと思っていた。
激しい雨音が収まったので、雨も上がったかと思いつつ寝る前に雨戸を開けたら、しんしんと降り積もる雪の世界に驚く。
朝は雪は既に上がっていたが、短時間であったので、大したことも無かろうと思ったら、大違い、今度は天気予報も当たり、凄い雪の世界であった。
家前の路地に車が通るとバリバリと音を立て 、路面は既に凍結しているようである。
そのまま、放置すると圧雪された氷が、日陰でアイスバーンになり、中々溶けない。
雪中に目の前の中央線はしっかり走っている。
しかし、あちこちで、交通の被害。モノレールも動かなかった。
毒まむし三太夫の相模原の訪問ライブも交通渋滞で放送時間に間に合わなかった。途中の車中から、中継していたが、既に諦めていた。
こんなちょっぴりの雪如きに大騒ぎ、パニックなるのは経験のない都会だからで、あろうが、日本海の豪雪地帯はこんなのが毎日なのであろう。
雪降る中、雪壁に遮られ玄関から表に出られない。
車も埋まっており、雪を落としたら、ますます塞がれ
このままでは雪の中に完全孤立?遭難か(うそ)
せめて門迄と思ったが、こんな降雪の中、誰も出ていない。
この降雪に黙っていられない、
「誰もやらなきゃ、俺がやる」
何年歳を取っても、一面の雪世界の姿にワクワクしてしまう。
がばっと起きて、1年振りであろうか、物置にこの日の到来を待ちかねるように専用スコップを取り出し、雪のかき出しに取りかかる。
物置の扉、門扉がウンともスンとも動かず、どうやら氷結している。
道の雪のかき出しに、道路は既に氷になっており、スコップが跳ね返る。
まだら模様であるが、最低の歩行路は出来たが、腰が痛いので、これ以上の奮戦は諦めた。
歳だなあ~と、思いつつも、雪かき如きで腰通になったらと、無理も出来ない。
せめて道だけは確保しようと雪かきしたが、
無駄な抵抗である。
折角、雪かきした路面は、瞬く間に、真っ白く埋まってしまう。
かれこれ1時間、大きな雪山が誕生した。
やってもやっても、きりがない
スコップで持ち上げる雪に、湿りけを帯び、重たい
「あ痛いたた」腰が、悲鳴をあげ、もう限界である。
いい加減な雨がっぱも、防水加工なしで、降る雪に水が浸透し、
全身びしょ濡れで、冷たい物が全身を覆う。
腰通と寒さでもう限界、早々に退散する。
動かしている体の発熱としみ込んだ水滴の冷気で湯気が立っている
このままでは風邪を引く、まだ体が火照る間に
全部着替えるが、濡れた下着はたっぷりと水滴を含んで重かった。
水も滴る、良い女に非ず、じじいになってしまった。
そんなにまでして、むきにならなくても