市内を誇る物は豊かな緑と清流がある。
その一つである清流は市内を張り巡り、豊かな土壌とも併せ、米作りを支え、徳川の天領地として、貴重な遺産として残されている。
一部はコンクリートで暗渠化されているものもあるが、こうしたオープン化された水路はあちこちで見受けられる。
天気も良く、比較的温かった冬の午後、地元に生まれ、育ったY先生に市内の旧甲州街道を案内して貰った。流石地元ッ子、書籍化されずに、埋もれた史蹟が沢山あり、その話に耳をそばだて集中しながら、先生の後を追っかけた。
この用水は「精進場」と言われ、多摩川の渡しの日野側の旧甲州街道沿いにある。
「精進」とは神仏参詣に先立って水を浴び心身を清める禊(みそぎ)のことである。
また講を組んで富士山を参詣する「富士講」の人々が此処で心身を清め、日野台の富士塚から富士山を拝んだと言われている。・・・現場の案内板から
一方では甲州街道を江戸から西下し、此処多摩川の渡しで越えて辿り着いた中には江戸から連行された囚人もおり、此処で精進する。
この旧甲州街道を更に西に向かうと、浅川が待ち構え、大和田の渡しがあり、その近くに有名な処刑場があった。
その処刑前に此処で精進するという、まさに娑婆の別れを行うまえに此処で身ぎれいにすることも行われたようである。
歩いて1時間程の道のりに大和田橋があり、最後の道となる。
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