チョイト頑張って、我が家から出て1時間程で野猿峠の平山城址公園にたどり着く。かっては京王線の観光コースの一つで野猿峠ハイキングコースとして光を浴び、都心からも大勢の人が訪れたが、今はコース全般が荒れ放題で寸断され、僅か、犬の散歩程度に訪れる人も少ない。
その僅かに残されたコースに、樹木の合間を抜けて、遥か日野、八王子市街の眺望を楽しめることが出来る。写真の中央は住宅地の間に挟まって、開けた部分が浅川である。コンクリートの建物に覆われる市街は八王子でその背後が奥多摩、秩父の山である。
この尾根づたいに西側に行くと、六国邸があるが、建物、看板を残し無人化になり、荒れていた。かっては写真のような眺望を眺め、焼き鳥に舌鼓し、酒を飲みかわし、自然に囲まれ野趣豊かな一時を過ごせ、会社の宴会でも利用したが、自然の樹木に吸い込まれるように埋没されつつあった。この六国邸の先が八王子の長沼公園に繋がっていたが、行く手を阻むように「通行不可」の看板が無粋に立っていた。
この尾瀬道を辿り、長沼まで抜けたかすかな記憶を読み替えながら、看板の前で仕方なく折り返し、元の道に戻った。
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