春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

さあ~覚悟は良いか 獄門刑

2018-05-19 14:54:00 | ライフワーク
さあ、覚悟は良いか
執行台に連行される前に椅子に座らされ
生年月日、名前を改め、本人確認を行う。
口を思い切り開き、喉元まで届かんと
噴霧器でどろどろの薬剤を浴びせられる。
口を開いたまま、丘に打ち上げられたトドの
ように上向きのまま、薬の浸透を待つ。

はい!!そこまでと
口に含んだどろどろの溶液を吐き出す
この溶液の洗礼で喉の麻酔の儀式は完了する。

執行官にうながされ、いよいよ執行台に連行される。
待ってましたとばかり、カーテン越しに白づくめの
複数の執行人に取り押さえられ、「もう観念しろ」と
言われるまま、体を折り曲げ横向きに寝かされる。

腕にバンドを掛けられ血圧のモニターされ、
執行中の異常を監視する。
「覚悟は良いか」、目の前で注射をブチュと刺される
どうやら監視中に胃袋の動きを止めるようである。
継いで大きなマウスピースを加えさせられる

ああ~いよいよだなと
観念するが、身構えてしまうが
肩の力を抜けと促される。
執行医が現れ、手には内視鏡と遠隔操作器にコードで
一体になったものを下げてやってくる。
「さーこれで、悶絶の世界を実施する、
覚悟は良いか!!」
こんな機材を見せられ、マウスピースから突っ込まれるの
かと、思うと、そら恐ろしい。

マウスピース越しに再度噴霧器で液状を掛けられ、
喉にひっかかり、思い切り咳き込み吐き出してしまう。
その間、マウスピースを加えたまま、暫く待ったが
アア~楽だと思っていたが、未だ器物が入って
いなかった。(笑い)

いよいよ器物が入り、機械の挿入共併せ、液状の
ものが喉から上がり苦しい。


モニターを見ながら、消化管内部を限りなく奥へ奥へと探検隊が
突き進んでゆく。
前回、手術した部分、ピロリキン跡を含め、執行医が内視鏡を操
作しながら、映し出される画像の世界を同僚に淡々と説明している。
話がもろに耳に入り、探索の世界を聞かされる。
時折、内視鏡の移動に伴い、腋が消化管内部から激しく移動し、
苦しい。
結構長い時間経過、俗に言われる診断時間10~15分はとっくに
過ぎている。
執行医の説明が途切れなく続いていることは異常部位の遭遇まで
至らなかったと勝手に想像している。
「はい、もう少しで終わります」の終局宣言で、暫くして体内に
駆けめぐった機材が全て引き抜かれる。
側寝の体制から、束縛からていた体が漸く解放される。

指示されるまま喉に、溜まった薬液を思い切り吐き出す。
暫くしてから執行医から検査結果の評価をその場で言い渡される。
怪しき部位があれば組織を切り取って、精密検査されるが、
それはなかったようである。
「去年とほぼ同じで、異常部位は無かった旨」に安堵する。
執行台から降りたが、激闘の嵐と薬で足元がふらつく。
執行室から精算の窓口で、処理し、再び娑婆の世界へ
「ああ~これで終わった」引っかき廻され、喉が痛かったが、
未だ未だ娑婆の片隅で生息できる。


あの拘禁、収監された悪夢の世界の病室を下から見上げ、別れ
を告げる。
悪病神が「戻ってこい」と手招きしているが、悪霊を振り払い
逃げるように、一目散で我が家に帰った。

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