「果てしない 大空を 広い大地のその中で 何時の日か幸せを♪・・・・♪♪」
そんな歌詞がピッタリ、思わず口ずさみたくなる広い大地に、何処まで続くか真っ直ぐ伸びた道路。
長い旅路に廻りの心配よそに、オッサンはルンルン気分で北の大地に酔いしれながらハンドルを握る。
広い道に前方には雲被る山々、真っ青な空、知床峠越えの国道での走行であった。
せせこましい本土で、違法駐車、無法自転車、脇道からの飛び出しに神経を張り、時には角を立てて走る世界から、広々とした世界に飛び出て、まさにドライブの醍醐味がたっぷりと楽しめ、北の大地ならではの新たな世界が発見出来る。
同乗者が慣れない土地にこのオッサンに身を預けて本当に大丈夫だろうかと言う心配と、4日間乗り放しの長い道中にオッサンに任せてしまい、加齢による疲労を案じての心配などが重なりあって声を掛けてくれる。
そんな心配を背中に背負いながらも、「ん!!大丈夫と」気軽に応えられるのはこんな道路環境から生れる世界でハンドルを握り楽しめるからであろうか疲労感は全くない。
時には遥か彼方まで続く直線路に対向車もなく、もとより信号も少なく、爆走する世界に浸りきってしまうと、この大地を一人で独占してしまったような妙な征服感に浸ってしまうのである。
慣れてくると、廻りの様子が多少見えてくる、その走りッ振りから、何処か疑心暗鬼で走っているのが当車と同じ"わ"(レンタ車)ナンバーである。
広い道中それでも、時には車が詰まってくる事もある。
国道は概ね速度制限は40、50キロであるが、殆ど守られていないのが実情である。
そんな道路に車間を保ちつつ、流れに沿っていい気になって走っていると、時速70~80キロの世界である。
幾ら流れに沿っているとは言え、ふと気づいたら80キロ、これでは頂いたゴルードカードに傷がつくと良心の呵責が働き、70キロ以下に落とす。
その速度ダウンにそれまで流れていた車間が詰まり、「何を走っているんだこの"わ"ナンバ」とばかり、背後から煽りが入る。
背後から右に左にポジションを選びながら、いらいらしながら先方の対向車を伺う様子がよく見える。それも気づきながら、チョイ悪おやじでスピード維持に勤める。
堪り兼ねて、恐らく時速100キロの世界で対向車線を跨ぎ、追い越していく。
その追い越し車は地元の"わ"以外のナンバーであった。
これが此処のローカルルールなのか、危険と隣り合わせのせっかち車が、はびこって居る。
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