先日、雨の中自転車を引きながら、制服警官、各家個別訪問し、こんなチラシを配布し注意喚起を呼びかけていた。ニュースで現金端末機に大量の制服警官が一斉に張り込み、振込詐欺の防止に水際作戦を展開していたが、滅多にない警官の個別訪問に警察の威信にかけての並々ならぬ展開が、此処まで及んでいることに事態の深刻さを物語っている。
高齢化の進む世界、核家族化が進み、年老いて身近に相談する人もおらず、こんなことに騙されまいと思ってもちょっとした隙をついて、あの手、この手と巧みに振込させる機会を狙う魔の手が頻繁に起きていることに憤りを感じる。
犯罪のツールは携帯電話と現金口座である。だまし役と「出し子」と言われる詐取金を引き出し役、それらを操る幹部役が居る組織的犯罪である。
これらの組織から何とか犯人を割り出し、仮に逮捕されても、殆どが端役で、幹部は巧みに足が割れないように隠れ、幹部までに中々逮捕まで及ばない。そんなことから繰り返し繰り返し、詐欺が行われる根の深い問題である。生活の上で一見便利になった携帯電話や現金自動振込機が一方では犯罪の温床になていることも忘れてはならない。何れにしてもその魔の手から、防衛するには本人が注意するしかないと言う、極めて曖昧なことしかないようである。
今朝(28日)の朝刊でその「出し子」の母子が千葉で捕まった。その母(49歳)が端末から延べ155回、総額2億円を引き出したと言われている。街で気軽に引き落とせる感覚で、是れ程の回数を繰り返されていること、莫大な金額におよんでいること、法治国家として、ただただ驚くばかりである。
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