春夏秋冬ライフ

四季の変化に向き合い、目の前に起きる様々な出来事を目の丈で追ってみた。

爪痕を残す「21号台風」

2017-10-24 11:42:00 | 天災襲う
何時お天道様の姿を見たか、忘れてしまう位に切れ目なく雨が続いた。
其処をエネルギーを一杯蓄えた21号台風が関東めがけてやってくる。
ゴオーと言う様な激しい雨音を気にしながら、既に0時を廻り、床に付いたが、益々激しくなる音に中々寝つけない。
翌朝、既に台風のピークは過ぎたようだ。
23日午前3時ごろに記録上初めて「超大型」のまま、静岡県御前崎市付近に上陸した。各地で河川の氾濫(はんらん)や土砂災害が相次いでいる。
日課の朝散も、雲が勢い良く、流れているがもう、振ることもあるまいと思い切り、外に出ると、足は自然と浅川に向かう。

<一番橋から>

一番橋の欄干から浅川の下流を見る。広い川幅に普段は僅かな凹面をチョロチョロ流れる川底は全く隠れ、護岸一杯に満々と川幅が広がる荒々しい姿に一変している。
水流は何時もより、勢いを持ち、上流で土の部分を洗われたのか混入した泥が混ざり、土色に変わっている、所々で真っ白い飛沫が激しい底知れないエネルギーを持つ水流を物語る。
ここの所、続いた雨の上、深夜未明の台風が運んだ、温帯低気圧が混ざり合って、更に激しい降雨になる。
水脈はこのまま多摩川に合流され、東京湾に注がれる。

<橋桁部分>

一番橋で橋桁部分が激しい水流に飛沫が上がる。橋付近の一面に生えていた草が、水流の爪痕を残し、むき出しになっている。
満々とした水面が雨のピークを越え、少しずつ水位が下がり、川底の部分も顔を出している。

<上流に向かい、川の蛇行部分>

川が蛇行している部分は水流も早く、護岸付近を急カーブで旋回する。
その水流は草木はなぎ倒し、川面は白波を立て、激しく流れている。
水流の最も勢いのある護岸付近の場所で、まざまざと自然のエネルギーを見せつけられる。

<対岸を眺める>

その護岸部分の視界を広げる。濁流が渦巻く川の対岸の護岸の上は住宅地になっている。
目の前の浅川に護岸で守られ、遥か低い水面にあるが、この暴れん坊の息巻いた姿に、ハラハラされることであろう。
西側の多摩の山々が、もやが解け真っ黒い姿を顔を出し、厚い雲間がきれうっすらと空が見える。

<石畳に激しい水飛沫>

平山橋から先程見た対岸の南側の護岸から下流に向かって歩を進める。
浅川の下流を俯瞰すると、生えた草に囲まれ、粗削りな川筋はゆっくり蛇行を描き下流に注ぐ。
途中にコンクリートの堰があり、その石畳の段差があるが、勢いを得た水流は其処でジャンプしており、その部分の水面部分が盛り上がっている。
普段も石畳は音を立てるが、勢いを得た水流が一段と激しく、ゴーゴーと唸りを上げ、その白波の姿とも併せ、迫力がある。

<ビルの屋上から、日野バイパスを望む>

当日の午後、一転して雲が切れ、ご覧のような青空が、何時の日から以来か忘れてしまったお天道様の姿が眩しく注がれた。
正に台風一過、ガスも飛び、ビルの影から、奥多摩の山々がくっきり、目に飛び込む。
ああ~漸く、束の間の秋が訪れた。

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