575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

「晩秋の夕三日月に沿う金の星」を直す  長良

2005年11月14日 | Weblog
  晩秋の夕三日月に沿う金の星

K氏曰く、この句?は欲張りだ。”夕”は変だ。下五のキンノホシでは苦しい。
との指摘あり。では。
  晩秋の三日月に沿う金星や これでは? 
少し良くなったが、晩秋と”月”は季重ね。なるべく避けたほうが良い。
そして、シンプルかつ深く…?
ならばとK氏、再び直して…。 これでどうじゃ!

  三日月にいま明星が寄り添いぬ  なるほどねー

11月の始めの長良川右岸からの夕景、左手に近き金華山、右に振れば清流川面の揺らめき、さらに右遠方には伊吹山につなる山波の切り繪のようなシルエット、天空には月と金星のデュエットの輝き。この無機質的?光景に、人の息吹を与えるかのような”いま~添う”のフレーズは流石K氏である。

 私はこの”いま”が実によく効いていると思います。

             



コメント
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