575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

雑  虹色に光りしものの危うきに  長良

2005年11月06日 | Weblog
氷柱の句を受けて、美しいもののなかに
危ういものを感ずるという付け。
なかなか面白く意味深長な句です。

この後、次のように続きました。

雑  ひと十色の世聖(ひじり)はいずこ  久々
雑  一杯のお酒があれば全てよし    遅足

この後は3句、恋の句が続きます。
      
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古池や蛙飛び込む水のをと  芭蕉

2005年11月06日 | Weblog
俳句を始めたばかりの頃、古池の句を読んで、
なにが面白いのだろうか?と不思議でした。
古池があって、蛙が飛び込めば水音がするのは
あたまえじゃないか!

   

ものの本によると、
芭蕉はまず、「蛙飛び込む水のをと」の
七五を得たとあります。
その後、其角が「山吹や」と付けたのを採らず
自ら「古池や」としたそうです。

これを読んだ時、小学校の先生が、
芭蕉さんは、池の周りを回って句を作ったと
教えて下さったのを思い出しました。
あれ?ちょっと違っているな?

実は、この違いは、とても重要な意味を持っているのではと
最近、思い始めています。

  山吹や蛙飛び込む水のをと

これもいい句ですね。   

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