575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

菊人形解かるる修羅場匂いけり  朝倉和江

2005年11月20日 | Weblog
朝倉和江句集より。

菊人形を詠った句は多いと思いますが、
解体作業を詠んだ句に初めて出会いました。
展示会が終り、菊人形が壊されていきます。
菊はまだその命を全うしていない。
それが無残にも処理されていく。
菊の命は匂いとなって作者になにかを訴えているのかも。

作者は華道の先生だそうです。

処理といえば、鳥インフルエンザの疑いで
大量に処理されていく命たち。
人間という大量殺戮動物の来世は
明るくなさそうですね。

           遅足



コメント
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