575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

俳句のリズム

2005年11月25日 | Weblog
膝毛布かけて人力三之町

塔句会の句です。
作者が高山の三之町に旅行した時の句。

膝に毛布をかけて
人力車で
高山三之町を廻った。

散文で書くとこうなり、意味も伝わります。
しかし俳句として、575のカタチとなると、
散文にはない何かが伝わってきます。
言葉の音としての力が表に現れてきます。

Hという暖かな音を持つ上五 
Jという力を感じさせる音 
KとSという軽やかなリズミカルな音 

これの音が人力車に乗って町を走っている
感覚を生みだしているようです。
575という定型が持つ力かも知れません。

ある人が「皆、どうしてこういう句をもっと選ばないの?」と。
この方はアナウンサー。選句の前にいつも詠んで下さいます。

はい!これから取らせていただきます。
                      
                  遅足

コメント (1)
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