575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

再び 古池や蛙飛び込む水のおと

2005年11月22日 | Weblog
長良さんから「古池に蛙は飛び込んだか」を借りて読みました。
著者は長谷川櫂さん。ポイントは次のようなことかと。

「古池に蛙が飛び込んで水の音がした」
と、誰もが信じて疑わない芭蕉の句は、本当は
「蛙が水に飛び込む音を聞いて心の中に古池の幻が浮かんだ」
という句である。

切れ字の「や」を勘案して、散文に直すと、

 蛙が水に飛び込む音が聞こえる

 古池がある

と、あります。
音が古池のイメージを呼び起こした句となる。
なるほど!と感心しました。

         


しかし、句そのものは、

 古池がある

 蛙が水に飛び込む音が聞こえる

この順番に書かれています。
私は、古池に蛙が飛び込んだと読み、
水面に残る波紋をイメージしてきました。

        

俳句って迷宮みたい! 遅足






コメント
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