575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

草紅葉昨日と同じ子と出会う  NHK俳句より

2005年11月19日 | Weblog
今日、放送のNHK俳句の入選句です。
ゲスト出演していた辰巳琢郎さんが
「気になる句」と言っていました。

草紅葉は、秋に草が紅葉すること。

 たのしさや草の錦という言葉  星野立子

草紅葉を楽しみに出かけたのかも知れませんが、
句から受ける印象は、必ずしも陽性ではありません。
老いを意識した年齢。昨日と同じ一日がやってくる。
一方、子供は毎日が新鮮。
同じ一日といっても、意味するところは違います。

大きな時間は同じように流れていても、
年齢によって時間の流れる方向が違う。
そんな人間同士が草紅葉のなかですれ違う。
選者の宇多喜代子さんも言っていましたが、
子供のほうは同じ人とすれ違ったことなど
覚えていないでしょうね。

それにしても作者の名前を覚えていないとは

コメント (1)
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