575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

縹色  麗

2006年05月11日 | Weblog
縹色。「はなだいろ」と読み、
藍染めの浅葱と藍の中間くらいの濃さの色だそうです。

名古屋駅前に建設中の「ミッドランドスクエア」(トヨタビル)の
ロゴの色が深縹(ふかはなだ)とか。
日本には素敵な色の名前がありますね。水浅葱、瑠璃色、若竹色など。
久しぶりに「色の手帖」という本を引っ張り出して眺めてみました。
今日の私の心の色は「藤色」かな?皆さんはいかがですか?人生色々。
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古い釘抜いても抜いても桜咲く   鳴戸奈菜

2006年05月11日 | Weblog
この句について先生の読みをお聞きしました。

古い釘を抜いても抜いても、なくならない。
そのように桜は咲くのである。

ポイントは、桜が、古い釘に喩えられ、
マイナスのイメージで詠まれている点です。
桜は、日本の伝統的な美意識の象徴として
否定的に捉えられています。

桜に象徴される日本の伝統的美意識は、
古い釘のように抜いても抜いてもなくなることがない。
桜は不死鳥のように咲く。

ざっと、こんな意味です。
ちょっと物事を斜に見た句だったんですね。
全然、違って読んでいました。

でも、読み方の正解は、ひとつではなく、
無理なく読めれば、それも正解のひとつだそうです。
少し安心!

    (文責・遅足)    

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