作者が自分の作品を解説した本がありました。
中村汀女は、この句について次のように述べています。
私はこの、自分の心がそこにくずれたような音を
いまも思い起こすことがある。
しんとした部屋に、この音は明らかに大きかった。
そして、大輪のクリーム色の花びらは、まさに、
己がくずれた音のなか、その音に包まれ、おさまるままに
ぱらっと一枚も残さずほどけ散ったのであった。
(自選自解 中村汀女句集より)

中村汀女は、この句について次のように述べています。
私はこの、自分の心がそこにくずれたような音を
いまも思い起こすことがある。
しんとした部屋に、この音は明らかに大きかった。
そして、大輪のクリーム色の花びらは、まさに、
己がくずれた音のなか、その音に包まれ、おさまるままに
ぱらっと一枚も残さずほどけ散ったのであった。
(自選自解 中村汀女句集より)
