575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

5月例会の投句

2006年05月17日 | Weblog
5月例会の句が集まりました。
今回は、長良さんを偲ぶ句と、題詠は「みどり」です。

 長良さん追悼句

長良なる鵜匠優しき縄捌き  
句会部屋一隅照らす人が逝き 
葉桜や諧謔の句の作者逝く  
駅までの俳句談義や春暮るる 
友逝きて常盤木落ち葉頻りなる
しばらくの春風とゆく長良川 
世を嘆き水あふるるや長良川 
真っ直ぐな彼の人逝きて川流る

 みどり

竹林にみどりの風が吹き抜ける
トンネルを抜けても木曽の緑かな
尺取の来て席ゆずる緑かな    
緑立ちいつしか添うて四十年   
亀鳴くも緑の亀は黙(だんま)りで
海向きて鵜の緑眼を動かさず   
緑濃き愛染の山赤岩寺(せきがんじ)
百の木に万のみどりやおらが国   
さみどりの風の頭にぶつかりぬ   
筆抛りて子ら新緑の中に消え    
緑児の指さす先や若楓       
万緑の持ち重りする夕べかな    
嘘一つ八手の緑また太る      
新緑や家移りの子を訪ひにけり   
母の日や一日腰折り青田中

         

番外 緑陰を我がもの顔に裏の猫(立雄)
   春過ぎて直情の人往きにけり(立雄)
   笑み湛え警句辛辣長良さん(立雄)
   微笑んで警句洒脱の長良さん(立雄)
   大河野に出でてつくれる笑窪かな(遅足)

今日の天気予報はのちのち






コメント
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