575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ふたつの愛国心   遅足

2006年10月17日 | Weblog

今朝の中日新聞で、ひろさちやさんが、愛国心について書いていました。
ひろさんは、仏教徒ですから、まず、釈迦のエピソードを紹介しています。
自分以上に愛しい者なんていないと、妃に言われた王が、釈迦に訊ねました。
「それでいいのでしょうか?」と。
「それでいいのだ。自分自身ほど愛しいものはないよ。
だからこそ、われわれは他人を傷つけてはならないのだよ。」
と、釈迦は答えたそうです。

そして、ひろさんは、続けます。
「日本人は日本を、イラン人はイランを、北朝鮮の人は北朝鮮を愛しています。
だからこそ、われわれは他国を攻撃してはならない。
他国はどうなっても構わないというのは間違った愛国心です。
アメリカは間違った愛国心を発揮している国です。
自分の国を守るために他国に原爆を落すような国が
正しい愛国心の持ち主であるはずはありません」と。

         

この話は面白く読みました。
とくに「だから」という言葉の働きにとても興味をひかれました。
愛国心がある。だから、北朝鮮に厳しく対処するのか?
愛国心がある。だから、北朝鮮に寛容の精神で対応するのか?

あなたはどちらですか? 
とても難しい選択を日本人全体が問われているのだなと思いました。



コメント (2)
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