575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

客観写生とは?   遅足

2006年10月08日 | Weblog
客観写生って何かな?と、疑問に思っていましたが、
NHK俳句で、稲畑汀子さんの解説を聞いて、少し分かりました。
きっかけはこの句です。

呆然と立って案山子となりにけり

主語は「私」か?
私が案山子のように呆然と立っていた。
これでは俳句としては?と、思っていたら、
稲畑汀子さんは、案山子が主語だ、としていました。
えっ!案山子が主語なの!
案山子が立っている様子を、呆然と、捉えた句。
同時に、私が呆然としていることでもある、と。

俳句は、作者の気持ちを、直接、表現するものではない。
塔句会で、Tさんが、いつも言っていることですが、
今ひとつピンときませんでした。

虚子の言ったことは、気持ちは、花鳥に託せ。
中途半端な託し方ではダメだ。客観に徹せよ。

どうもそういう意味らしいです。
そうかな?

        




コメント (4)
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