575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

今月の題詠「柿」   

2006年10月11日 | Weblog

柿の句は芭蕉もつくっています。

 里古りて柿の木持たぬ家もなし

昔は嫁ぐ時に柿の木の苗を持っていったとか。
その嫁が亡くなると、柿の枝が折られ
火葬の薪や、お骨を拾う箸にされたそうです。
芭蕉の句は、こんな慣わしがあっての句なのでしょう。

昔はまた結婚初夜にあたって新郎新婦の間で
次の様な問答をしたといいます。

 「おまえの家に柿の木があるか」
 「あります」
 「おれが取ってよいか」
 「どうぞ取って下さい」

これを柿の木問答と言い、問答のあと
夫婦は初めて結ばれたそうです。

 季語集(坪内稔典)より  

   

なかなか風流な問答ですね。
問答あったかな?
                遅足

コメント (4)
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