柿の句は芭蕉もつくっています。
里古りて柿の木持たぬ家もなし
昔は嫁ぐ時に柿の木の苗を持っていったとか。
その嫁が亡くなると、柿の枝が折られ
火葬の薪や、お骨を拾う箸にされたそうです。
芭蕉の句は、こんな慣わしがあっての句なのでしょう。
昔はまた結婚初夜にあたって新郎新婦の間で
次の様な問答をしたといいます。
「おまえの家に柿の木があるか」
「あります」
「おれが取ってよいか」
「どうぞ取って下さい」
これを柿の木問答と言い、問答のあと
夫婦は初めて結ばれたそうです。
季語集(坪内稔典)より
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なかなか風流な問答ですね。
問答あったかな?
遅足