575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

あららっ、季語に無い      

2007年05月11日 | Weblog
伊良湖岬の恋路浜に近い、初夏の砂丘。薄紅色の浜昼顔の花が点々と咲いていました。
寄り添うように穂を立てているのは、弘法麦。
葉も茎もこわ張って、ごつい姿ですが、よく見れば、粒々がぎっしりと詰まった穂はあどけない。

ともすれば見過ごされてしまう弘法麦。
まだ出会ったことはないが、春には黄褐色の穂花が揃うという。

根茎で筆を作ったことに由来し、筆草の名もあるとか。それが弘法さんを連想させるのか。
この地味だけれども、存在感のある草こそ、俳句の素材にふさわしい、俳人はどのように、と歳時記を繰ってみたけど、見当たりません。

季語に無いってほんと? 年中はびこっているから? いえいえ、花は春に咲きます。

 
   ・ わたしにもいいとこ一つはありそうで弘法麦の走り根たぐる   鳥野
コメント (2)
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