伊良湖岬の恋路浜に近い、初夏の砂丘。薄紅色の浜昼顔の花が点々と咲いていました。
寄り添うように穂を立てているのは、弘法麦。
葉も茎もこわ張って、ごつい姿ですが、よく見れば、粒々がぎっしりと詰まった穂はあどけない。
ともすれば見過ごされてしまう弘法麦。
まだ出会ったことはないが、春には黄褐色の穂花が揃うという。
根茎で筆を作ったことに由来し、筆草の名もあるとか。それが弘法さんを連想させるのか。
この地味だけれども、存在感のある草こそ、俳句の素材にふさわしい、俳人はどのように、と歳時記を繰ってみたけど、見当たりません。
季語に無いってほんと? 年中はびこっているから? いえいえ、花は春に咲きます。
・ わたしにもいいとこ一つはありそうで弘法麦の走り根たぐる 鳥野
寄り添うように穂を立てているのは、弘法麦。
葉も茎もこわ張って、ごつい姿ですが、よく見れば、粒々がぎっしりと詰まった穂はあどけない。
ともすれば見過ごされてしまう弘法麦。
まだ出会ったことはないが、春には黄褐色の穂花が揃うという。
根茎で筆を作ったことに由来し、筆草の名もあるとか。それが弘法さんを連想させるのか。
この地味だけれども、存在感のある草こそ、俳句の素材にふさわしい、俳人はどのように、と歳時記を繰ってみたけど、見当たりません。
季語に無いってほんと? 年中はびこっているから? いえいえ、花は春に咲きます。
・ わたしにもいいとこ一つはありそうで弘法麦の走り根たぐる 鳥野