知らぬ間に庭に来る蝶が大きくなっています。
揚羽蝶の季節です。俳句では夏の季語になっています。
夏の蝶、梅雨の蝶、烏蝶とも。
梅雨の蝶なんて、ちょっと良いですね。
夏の蝶高みより影おとしくる 久保田万太郎
揚羽蝶の仲間は、蜜柑など、柑橘類に卵を産みつけます。
それが春になるとイモムシに。
今年もブロッコリーの葉を穴だらけにしてくれました。
烏蝶のような真っ黒の蝶も美しいですが、
私は、アオスジアゲハ、ちょっと小型で可愛らしい蝶が好きです。
山道の真ん中で、小さな水溜まりがあると、
集団で水を飲んでいる姿を見ることも。
若夏過ぎるや青すじ揚羽群なして 金子兜太
揚羽蝶を図案化した紋様は平家一門が使ったそうです。
のちに平氏を名乗った武将も揚羽蝶を家紋にしました。
織田家も平氏を名乗り、同じ家紋を用いたそうです。
青すじを立てし揚羽と雨宿り 遅足