桜の花散る同じ頃、イチョウの雄花が役目を終えて舗道に落ち、風に吹かれて溜まっている。
イチョウはイチョウ科イチョウ属で一種のみ現存している。中生代ジュラ紀、恐竜の全盛期に出現し、今に至っているので生きた化石とも言われている。
日本にもその当時自生していたが、百万年前氷期間氷期の終わる頃絶滅したらしい。その後鎌倉時代前後に中国から渡来したと考えられている。
イチョウは、雌雄別株。雌木は葉が芽吹くと同時に葉脈に小さな目立たない花を付ける。私たちの目線より上で、しかも葉に隠れているので余程気をつけていないと見つからない。
雄木は長さ二センチ程の穂になった雄花を付ける。その面倒のみかたが凄く、一本の雄木は二キロメートル四方にある雌木の面倒をみるそうだ。そして、風で運ばれた花粉は雌木にたどり着いた後、胚珠の中に入り込み9月まで生きている。
八月ごろ緑色のサクランボのようなギンナンを見かけるが、あれは雌木の胚珠が大きくなつただけのものでまだ受精していない。9月頃になってやつと花粉は精子を作り卵子と受精する。すると、果実は黄熟して落ち、我々は拾ってギンナンとして食べるという具合だ。
銀杏の花や鎌倉右大臣 内藤鳴雷
日本史年表によると、源実朝が落命したのは1219年1月27日。
冬の落葉したイチョウ、今でこそ大木になった鶴岡八幡宮のイチョウだが、公暁を隠すことが出来たとは思えない。
それはまた、イチョウの葉の切れ込みには二稜形と三稜形があってズボンとスカートに見立て、雄木、雌木を当てるのと同じくらいに眉唾物だと思っている。
※添付の写真は、イチョウの雄花。
イチョウはイチョウ科イチョウ属で一種のみ現存している。中生代ジュラ紀、恐竜の全盛期に出現し、今に至っているので生きた化石とも言われている。
日本にもその当時自生していたが、百万年前氷期間氷期の終わる頃絶滅したらしい。その後鎌倉時代前後に中国から渡来したと考えられている。
イチョウは、雌雄別株。雌木は葉が芽吹くと同時に葉脈に小さな目立たない花を付ける。私たちの目線より上で、しかも葉に隠れているので余程気をつけていないと見つからない。
雄木は長さ二センチ程の穂になった雄花を付ける。その面倒のみかたが凄く、一本の雄木は二キロメートル四方にある雌木の面倒をみるそうだ。そして、風で運ばれた花粉は雌木にたどり着いた後、胚珠の中に入り込み9月まで生きている。
八月ごろ緑色のサクランボのようなギンナンを見かけるが、あれは雌木の胚珠が大きくなつただけのものでまだ受精していない。9月頃になってやつと花粉は精子を作り卵子と受精する。すると、果実は黄熟して落ち、我々は拾ってギンナンとして食べるという具合だ。
銀杏の花や鎌倉右大臣 内藤鳴雷
日本史年表によると、源実朝が落命したのは1219年1月27日。
冬の落葉したイチョウ、今でこそ大木になった鶴岡八幡宮のイチョウだが、公暁を隠すことが出来たとは思えない。
それはまた、イチョウの葉の切れ込みには二稜形と三稜形があってズボンとスカートに見立て、雄木、雌木を当てるのと同じくらいに眉唾物だと思っている。
※添付の写真は、イチョウの雄花。