575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

小粋な小葉擬宝珠の花        草女

2008年08月01日 | Weblog
 7月の中頃、長野県青木湖の近く姫川源流の親海(オヨミ)湿原ではコバギボウシが咲き出していた。
 ユリ科ギボウシ属で山野の湿地に生える多年草。
 ギホウウシの仲間は芽だしもかわいいし、葉も花も美しいとあってよく植栽されている。園芸種も多く見慣れた植物であった。
 だから、気軽な気持ちでファインダーを覗いてビックリ。淡紫色の花弁に紫色の筋が入っていて実に美しい。一方よく見かけるオオバギボウシの仲間の花弁は淡紫色か白色の無地である。
 着物好きだった母ならコバギボウシの縦縞を「大通だねえ!」と言うだろう。
 このまま和服に、それも絽か紗の着物に仕立てたい。そして粋なお姐さんに着せてみたいものである。

   花擬宝珠眼より暮れゆき石地蔵       川本けいし
   花ぎぼうし舐めて行きけり孕み猫      清水基吉

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする