8月句会の結果です。
この暑さでは、題詠の風は、なかなか難しかったという声も聞かれました。
8月の会らしく、若者に戦争体験を伝える難しさや、希望が語られました。
さて句会では、どんな結果が待っていたのでしょうか?
題詠「風」
①風誘う古寺の仏の微笑みや(光洋)
②千の風千の折鶴原爆忌(亜子)愚・鳥・立・童
③野分立つするべきことがわからぬまま(朱露)麗・静
④青すすき居丈高に風つかむ(狗子)愚・麗・晴・亜・立・郁・遅
⑤山の駅降り立ち風に抱かれる(麗子)鳥・静・能
⑥風鈴の吊りどころなき住居かな(静荷)愚・鳥・郁・狗・朱
⑦水底のペンキの青や秋の風(愚足)郁・遅・童
⑧水まけば吐息に似たる草の風(郁子)晴・亜・静・立・狗
⑨潮風や砂地模様を蟹走る(立雄)晴・亜・能・朱
⑩涼風に伽藍の由来細になり(晴代)狗・遅
⑪秋風のあと秋風のまろびつつ(遅足)能
⑫サンダルに蟹のぼりきて秋の風(能登)麗・童・朱
自由題
①犬逝きてぽかり悲しき夏の雲(郁子)麗・童・能
②秋めくや追分宿ののぼり旗(晴代)鳥・狗
③のうぜんの花掃ききれず終戦日(愚足)麗・亜・遅
④新涼や今朝の一句を声に出す(麗子)亜・静・立
⑤枝豆や未だ熟さぬ者同士(朱露)愚・晴・亜・静・郁・遅・能
⑥先頭の秋の風から玉砕す(遅足)狗
⑦蝉しぐれ今日一日を懸命に(光洋)麗・晴
⑧一分の黙祷の中蝉しぐれ(狗子)愚・鳥・静・立・郁
⑨船と競り飛魚の群跳んでいる(立雄)
⑩招かざる軍艦のゐる暑さかな(亜子)鳥・晴・狗・遅
⑪鬼やんま追ふ父と子の全力走(静荷)立・能
⑫ビール飲み五輪を見るや敗戦忌(能登)愚・郁・童・朱
★次回は9月17日(水)午後6時 安田屋
題詠は「香り・にほい」に関した句です。
☆写真は句会で話題になった「お座敷風鈴」です。タイトルをクリックすると
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