575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

セミのうた   鳥野

2008年08月05日 | Weblog
季節の生きものたちの訪れが、めったに無いマンション暮らし。
ゴキや蚊、蝿さえきてくれません。

そんななか、ご臨終が間近いセミが時々やってきます。
ネコの転落防止に張ったネットに掴まったり、ベランダのコンクリにひっくり返ったり。
もうこれで命も終わりというのに、途切れ途切れにセミの歌をうたって、ネコたちを喜ばせてもくれます。

それにしても、セミは声楽家。発音筋も発音膜もよく発達し、小さな体躯全体を共鳴室にして、声を張り上げます。

メスを呼ぶのも、敵を脅すのも、あの声。”効果は抜群でしょう。

やがて、酷暑が治まれば、カナカナが鳴きはじめます。
わが師、青井史の秀歌。

  ・ 寂びしくばなほ寂びしきに来て棲めと花折峠のひぐらしぞ澄む 
コメント (1)
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