575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

朝顔の紺の彼方の月日かな   石田波郷

2008年08月10日 | Weblog
お隣の家の朝顔が咲き始めました。
朝顔は秋の季語。

この句、彼方の月日を、過去ととるか、未来と考えるか?
それによって、ニュアンスが大きく変わります。

彼方には、あちら、という空間を示す他に、
以前、という時間を意味する場合もあります。

普通は紺の彼方に、過ぎ去ったことを思い浮かべている句、
という感じでしょうか?
未来ととっても間違いではないと思います。

    

最近、地下鉄の中吊り広告で「三十代女子」という
表現にぶつかりました。
三十は「女子」なのか?って。

男子、女子と言うから、間違いじゃない。
でも・・・・ちょっとヘン。

この三十代女子が分かる人は、彼方を未来と感じるのかな?
ちょうど、境目にいるのかも。

老いを感じると、死後の世界とか、永遠とかが気になりはじめます。
老人になると「永遠」を感じる力をもらうわけです。

では、若者は?
若者自身が永遠だから、そんな必要はないのでしょうね。


    






コメント (2)
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