575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

椿が山茶花   鳥野

2011年02月01日 | Weblog
名城公園の木の下道に、おびただしい花びらが散り敷いていました。

鮮やかな赤、彩りの絶えたこの時節の植え込みに、ひと際の美しさです。

「そうだ、山茶花の季節なんだ」と嬉しくなりました。

ところが、あちこちに、花の名を記した立て札が。

「寒ツバキ」と書いてあるのです。

ハラハラと散る椿? 植物に疎いわたしには、よく理解できません。

こんな時は、草女さんの助け舟。

明快な答えが返ってきました。

「寒椿は山茶花です。花ごと散るのが椿、ハラハラ散るのは山茶花」といとも簡単な説明。

寒椿と山茶花の区別は難しいそうです。学名も英名も両方ともsasanquca。

混同は続くのでしょうか。

 ・ 落花して鮮しきくれなゐを見せてゐるこの寒椿の覚悟切なし

                        青井史
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大寒や航跡長く雲向こう 結宇

2011年02月01日 | Weblog
私は、大寒の青い空をイメージしました。
飛行機雲が大空を横切っていく・・・
そう読むと、雲むこう、が意味不明になって。

朱露さんは子供時代を海の町で過ごしたので
この句の景がすっと浮かんだそうです。

大寒に出航した船。その航跡が長く長く続く。
船はどこまで行くのか?
雲の向こうまで・・・

作者は船に乗っているのでしょうね。

                遅足


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春めいてもの言う碁盤隣部屋     朱露

2011年02月01日 | Weblog
            一日に何回かチラッと碁盤は見る。
            棋譜を見ながら打つのは寒すぎる。
            だから強くなれねえんだよと碁盤。
            四十年居るから二番目に腹が立つ。

                     


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする