実朝忌鎌倉に姉独り居り 朱露

　　二月二十七日鎌倉右大臣実朝暗殺。
　　鎌倉、渋谷、真鶴に姉どもが生存。
　　亭主どもはとっくの昔に居ません。
　　明日は我が身と思わざるを得ない。

２月句会の投句が集まりました。 遅足

名古屋は、また雪です。
今年は、太平洋岸の近くを低気圧が通り、
表日本の平野にも雪が降るのだそうです。

　　　　　　　　　　


さて、皆さんの投句が集まりました。
様々な薄氷です。

題詠「薄氷」

①薄ら氷や恋の話と死ぬ話
②薄氷のさざ波放ち日へ放ち
③薄氷の融け行く昼や新塔婆
④薄氷を重ね汀を風走る
⑤薄氷をつついて波紋広がりぬ
⑥薄氷を透かして覗く明日の先
⑦旗日（はたび）てふ言葉も聞かず薄氷
⑧薄氷の揺れて重なる雲と雲
⑨薄氷や男の指のほそきこと
⑩薄氷に小石滑らすランドセル
⑪野の道の薄氷割りて児に還る
⑫うすごおりばりんとそらがうみとなり
⑬薄氷触れる若さも無くしけり
⑭薄氷の風のなすまま乱れけり

　
自由題
　
①咲きそめし梅老木の妥協なき
②春を待つ人多くして絵画展
③春の雪街ふんわりと暮なずむ
④追な旦（あ）け門々（かどかど）に豆踏み分けて
⑤大厄の瘡蓋剥がる春立ちぬ
⑥花林糖食べ過ぎました春の宵
⑦春寒の穴一つある鳥の檻
⑧寒明けの茶の間を沸かす選挙戦
⑨白梅や秋篠寺に続く野辺
⑩置物のやうに亀ゐて春の川
⑪花頭窓影絵に映る鬼やらい
⑫せせらぎの冬を消したるはるの音
⑬決心の息白く空冴えわたり

明後日の句会では、どの句が票を集めるのか？
これも楽しみです。

反省と背中合わせや日脚のぶ 遅足

船団・早瀬ドクターの診断です。

教訓。

　　　　　　　　

一言で切捨てられました。
ありがとうございます。
たしかに『反省』ではイケマセンね。
なにを置いたら俳句になるかな？