575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

俳句もジャズ音楽?    遅足

2011年05月04日 | Weblog
ジャズピアニストの山下洋輔さんは、
ニューヨーク公演の際、ピアノで俳句を弾いたそうです。
それをアドリブで展開・・・
日本人の観客には大受けだったとか。

「週刊ブックレビュー」でゲスト出演した時のお話し。
スタジオでも弾いていました。
メロディーは、よく聞き取れませんでしたが、
どうも芭蕉の有名な句のようでした。

俳句がジャズ音楽になるなんて!とビックリしました。
考えてみれば、びっくりしてはダメですね。
俳句も短歌から生まれたんですから、調べがあるのが当然・・・

人間は20万年の歴史を持っていますが、
言葉を手にしたのは、5万年ほど前から。
それ以前の15万年は、言葉のない時代。
その時代は、獣や鳥のように「鳴き声」で
コミュニケーションをはかっていたと、想像されています。
当然、調べは重要な意味を持っていたはずです。

言葉よりも音楽に深く心を揺さぶられるのは
15万年の記憶かもしれません。
句をつくる時、もっと調べを大切にしなくては。

山下さんの本は「ピアノ弾き即興人生」です。
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木霊寄りておぼろおぼろの山の肌  郁子

2011年05月04日 | Weblog
句会では、私も含めて多くの人が「?」と感じた句です。

作者は、春になると山肌がおぼろに見えるのは、
木霊が集まってくるから・・・と話していました。
木霊はトトロに出てくる精霊とのこと。

Q 「おぼろ」だけではダメなのかな?
A おぼろおぼろ、という感じでした。

春の山が、おぼろおぼろになるのは、
精霊たちが集まってくるから。
とてもユニークな感性です。
少し言葉に無理をさせているのかも知れません。

  精霊の集いて山のおぼろかな

という感じなんでしょか・・・   遅足


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