575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

牛の瞳に被爆の大地夏兆す   遅足

2011年05月26日 | Weblog
今月の句会でトップ賞となった遅足さんの一句。
未だ収束の兆しさえない原発。福島の被爆の大地の牛は今どうしているのでしょう。
安楽死がとられるという報道を耳にしたきり。。。

それにしてもころころ変わる東電の会見に唖然。
報道を真剣に見る気がしなくなっている今日この頃ですが
これが一番危険かもしれません。
遅足さんは見るものはすべて見ておくというスタンスだそうです。

梅雨入り間近。牛の瞳を見る私の目もうるみます。早くなんとかしなければ。。。麗
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はつなつの桜並木は自転車で  静荷

2011年05月26日 | Weblog
句は、緑のなかを自転車で颯爽と走っていく姿を詠っています。
言葉には、イメージを呼び起こす力があって、
桜並木と書かれていると、満開の桜が見えてきます。
でも、初夏なのだから、葉桜。

作者の話では、桜が咲いている時は、徒歩。
ゆっくりと花を愛でて・・・
そして初夏には自転車で。

2つの時間が確かに感じられます。  遅足
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泥鰌鍋真鶴育ち知りもせず    朱露

2011年05月26日 | Weblog
     泥鰌と笹掻ごぼう卵とじの鍋物、
     と歳時記にあるが食べる気なし。
     「淡水の泥に住み腸でも呼吸」。
     後生だから息は肺でしてくれや。 

              



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