575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

暴れ姫川   鳥野

2011年05月24日 | Weblog
連休が明けるのを待って出かけた信濃大町・白馬への旅。
すでに立夏は過ぎて季語は「夏」。しかし信州はようやくの春です。

好天に恵まれて、北アルプスの雪解けの遠景などを楽しんでいたところ、
最終日近くに、大雨警報。

大糸線沿いを流れる姫川が一夜のうちに変貌しました。

国交省の公表による水質日本一の清流が、赤錆色の濁流となり、溢れんばかりに増水しています。

雪解けの水と降雨を一手に集め、山間部から海までの距離が短い暴れ川。目の当たりにしたその景は息を呑むばかりです。

雪解川(ゆきげがわ)の季語は春、実際の時節は夏。難題を頂戴しました。

思い出したのは、遅足さんと愚足さんの見事なブログ。
2007年11月に「地貌季語」と宮坂静生について、詳細に述べています。

よく考えてみなければ、の宿題です。

  ・ 逆巻きて海へと一途に流れゆく雪解川の轟音ひとかたならず

                         鳥野
コメント
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