575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

夏の雨立て込む家並音はなし   朱露

2011年05月29日 | Weblog
     ここ一年で前の空き地に家が並んだ。
     私の子供より若い夫婦に子供が居る。
     左右の家並は弟妹夫婦ってところだ。
     昭和五十四年の我家は野中の一軒家。 

               

 

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化粧塩跳ねるがごとき夏めく夜  晴代

2011年05月29日 | Weblog
化粧塩とは、魚を美しく焼くためにふられる塩のこと。
あらかじめ塩をしておいた魚に焼く直前に
もう一度軽く塩をふること。

皮がパリッと焼きあがるうえ、焦げやすい尾びれやひれの部分が
塩に保護されてきれいな姿に焼きあがる。

句を読む楽しさの一つは、句を成り立たせている場を想像すること。

一流料亭の夕食。
テーブルを囲んでいるのは気心の知れた数人。
ひさしぶりのおしゃべり。
次々と出てくる料理。
焼き魚は鮎。
尾びれが跳ねるように焼きあがっている。
一瞬、水しぶきをあげ、跳ね上がった鮎の姿が浮かぶ。
夏が来ていると実感する夜。

美味しい会話が遅くまで・・・

幸せな時間ですね。
                 遅足

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