母の日の男ばかりの中に母 遅足

母の日。
私は男ばかり３人兄弟。
家は父をふくめて４人の男。そして母。

成人するにつれて、母の日のお祝いをすることも
なくなっていきました。

母が亡くなった後のわが家、子供は男２人のみ。
母の日の男ばかりの中に妻、
と、なるかと思っていましたが、弟が結婚。
お嫁さんが、いろいろ気をつかってくれています。

ありがたいことです。

夏めきて授業を受けぬ木陰かな 朱露

　　　　　戦争が激しくなり四年の夏疎開した。
　　　　　授業へ出るのがイヤで木陰に隠れた。
　　　　　敗戦必至なので相手にされなかった。
　　　　　相手にされたらコンニチの私はない。

　　　　　　　　　　　　　　

マッチはどこに 鳥野

震災を機に非常時の備えについて言われています。

ライフラインが機能を失った時、何が必要かと考えてみました。

ワタシの場合は、差し当たり「水と明かり」かな。

若干の水は常備するとして、電気も乾電池も要らない明かりはロウソクこそ。

友人から戴いた太ッチョの花蝋燭、火持ちもするし、あれがいい。

と、思いついたものの、火を点すものがない。

「マッチ」が日常生活から消えていました。

自動着火装置、ライター、など便利グッズばかりで、あのマッチが見あたらないのです。

どこの店に行けば手に入るのでしょうか。

寺山修司の有名な短歌も遠い景になりました。

　・　マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや