点眼の指定まらぬ朧かな 亜子

左目の白内障の手術をして以来、
左と右で見え方が違うことが分かりました。
以来、右目に、白内障の予防に一日４回。
今年から花粉症になり・・・
予防に・・・左右の目にも４回。目薬を。
しかし、なんともないと、つい、点眼を忘れてしまうことも・・・

視力が衰えたせいか？
目薬が落ちてくるのを、目が本能的に避けようとするためか？
指が定まらないことも・・・

作者も同じでしょうね。

視力のおぼろ、意識のおぼろ、季節のおぼろ。
定まらぬ、という措辞が効いていると思います。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　遅足

五月雨の山越えをする積りなし 朱露

　　　　脚立へ登るのもイヤな程の気位の低さ。
　　　　人の上に立ちたいヤツと口はキカナイ。
　　　　かと言って卑屈なヤツと口はキカナイ。
　　　　かと言ってボーッとしてるヤツは口を。