575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

秋に替わります   鳥野

2011年08月02日 | Weblog

 ・ のうぜんの幾度となく花ざかり 今井つる女

 ・ 塵取にのうぜんの花と塵少し  高野素十

夏の一日を咲き盛り、惜し気もなく散り果てるノウゼンカズラ。
あの鮮やかなオレンジ色の花群れとも、ぼつぼつお別れ。
数日で、季語も秋に替わります。

花の中には、朝咲いて夕べには散るという一日花も数多く、その潔さ、果敢なさが、
愛でられてきました。

芙蓉、朝顔、木槿、夏椿など。
中でも、夏椿は別の呼び名で「沙羅」。平家物語の冒頭に出て、諸行無常の象徴にされています。

 ・ 風ならぬ風の吹くらし夕然りて沙羅の白花また一つ散る

                       鳥野 
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藍染の浴衣の素足ほの白き    能登

2011年08月02日 | Weblog
この句も盆踊りでしょうか。
あるいは、夏祭りでしょうか。
藍の浴衣からのぞく素足の白さ。
清潔な色気が感じられます。

ただ、ちょっと類想句がありそうですね。
白い、という形容詞を禁じ手にして、
足の姿を細かく観察すると、
類想から脱することが出来ると思います。

                 遅足
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昼寝して損をしたのかしないのか    朱露

2011年08月02日 | Weblog
     こういうことを考えるのをヒマ人と言う。
     永年の努力が実って遂にヒマ人になった。
     何とヒマ人になるのに七十五年かかった。
     昼寝は夏の季語、そんな事どうでもいい

                
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