575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

8月句会の最終結果です。    遅足

2011年08月17日 | Weblog
8月句会の結果です。
レモンは難しいという声がありました。
確かに、ちょっと発想の飛躍した句をつくるのは難しかったようです。

題詠「レモン」

①庭檸檬 長鋏食(は)む ボトンゴロン(智恵)結宇
②積ん読や檸檬の梶井基次郎(朱露)童子・静荷・郁子
③片すみに夢見るレモンの恋ごころ(郁子)値遇
④初デートレモンスカッシュつつきおり(麗子)能登・値遇・智恵・立雄
⑤檸檬並べ唱歌校歌を口ずさみ(晴代)遅足
⑥檸檬てふ字よ過ぎにし日若き日々(静荷)結宇
⑦搾られて搾られてなほ檸檬かな(亜子)鳥野・童子・狗子・晴代・麗子・遅足・朱露・立雄
⑧午前零時レモンが夢を見る時間(遅足)能登・亜子・郁子・麗子・朱露・立雄
⑨白雲(しらくも)に乗ってみたかろレモンの黄(立雄)鳥野・亜子
⑩河馬が来て甘納豆とレモン食ふ(狗子)静荷・遅足・朱露
⑪レモン一つ「パンセ」の章に挟み置き(結宇)能登・値遇・童子・晴代・麗子
⑫葉を分けてグーを突き出す青レモン(能登)智恵・狗子・晴代・亜子・静荷・郁子・結宇
⑬談笑や輪切りレモンを踊らせて(値遇)智恵・鳥野・狗子

自由題
 
①終戦日加害者の声すこしづつ(立雄)値遇・晴代・亜子・静荷・結宇・麗子・遅足
②少年の背丈かすめて鬼やんま(静荷)鳥野・晴代・麗子・朱露・立雄
③身に沁むや三度目の核フクシマに(亜子)静荷
④みちのくのいのちを踊りあかすかな(遅足)値遇・智恵・童子・狗子・亜子・郁子・結宇
⑤秋立つや雲の下ゆく雲のあり(晴代)能登・鳥野・童子・狗子・亜子・郁子・遅足
⑥石庭に佇み蝉の声を聴く(麗子)晴代
⑦残業か想い尽きぬか夜の蝉(郁子)能登・値遇・鳥野・狗子・静荷・立雄
⑧ヒロシマの噂が走る真鶴へ(朱露)
⑨束ね髪 首筋さらり シュシュふわり(智恵)結宇
⑩啄木鳥や胎動の増す産科の途(値遇)遅足
⑪キャンパスでカップルで見る流星群(能登)麗子
⑫雨戸開け昨日の蝉ののけぞりし(結宇)智恵・郁子・朱露
⑬茄子の馬送るころには萎びをり(狗子)能登・智恵・童子・朱露・立雄

次回は9月21日(水)午後1時   東鮨
題詠は「コスモス」「秋桜」です。

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秋高し寺と畠と県道と    朱露

2011年08月17日 | Weblog
   愛知県東南端多米山麓の早朝。
   多米を動かなくなって数十年。
   名古屋・東京は彼方へ消えた。
   今東京の娘が来てはいるけど。

          



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磯釘で蚫剥がして世は終り    朱露

2011年08月17日 | Weblog
     戦中戦後数年の夏は真鶴で蚫を採る。
     蚫(あわび)を潜って剥がす楽しさ。
     その後六十数年あんなに楽しい・・・
     その後の楽しさはたいてい裏が・・・

             

  

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