575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

哀史の島へ   鳥野

2011年08月09日 | Weblog
念願の地、隠岐に行ってきました。加齢とともに次第に難しくなる遠出。
機会があれば逃がすわけにはまいりません。

隠岐は期待通りの、緑豊かな優しい島でした。

ここは、奈良時代からの遠流の地、天皇をはじめ公家、武将、学者など学識高い人が流されています。

配流は江戸時代まで続き、島の文化に影響してきました。

今、島根半島の先から大型フェリーで2時間40分。その昔、孤島への長旅はどんなに心細かったことか。

名物行事になっている「牛突き」は承久の乱で流された後鳥羽上皇を慰めたのが始まり。

以来、800年、神事として継承されています。

綱取りの若者たちの、巧みな綱さばきで、牛は傷つけあうことなく、勝負するのは見事。

滞在中は風が治まらず、島巡りの観光船は欠航でしたが、それなりに充実した旅でした。

  海霧(じり)消えて隠岐の島山青々し遠流の哀史いまは遠くて

                         鳥野

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