575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春惜しむ句会   麗

2013年04月18日 | Weblog
汗ばむ暖かさになった昨日の句会。
安藤さんご欠席で遅足さんがちょっぴり淋しそうでした。お風邪はいかがですか?

「春惜しむ」の兼題では秀句がそろい得票が割れました。

京都の夜桜に、高校球児に、時間をつかんだり、眠ったり、かわいい子象を見たり、光を集めたり、ミニ懐石を囲んだり、歌舞伎を見に行ったり、裸婦の額の傾きを直したり、花筏を眺めたり、卒業式で袴姿に、桜吹雪のフィナーレに、托鉢の僧にとさまざまな場面にそれぞれ春を惜しみおしゃべりに花が咲きました。

晴代さんの
    春惜しむ裸婦の傾き直しつつ

この裸婦の絵はどこにあるのだろう?と。家かはたまた美術館か?
なんと美容院でした。美容師さんとの会話の合間に裸婦の絵の傾きが直されたそうです。

欠席の安藤さんの

    托鉢の心乱れて春惜しむ

目深にかぶった笠の下の僧の心によぎったものはなんでしょう?
俗世を忘れたはずがやはり煩悩になやまされる。。この僧が尼僧だったらもっといいと亜子さんの
大人の発言でした。
やはり栄に立つ外人さんの托鉢ではいけませんね。


自由題のトップも晴代さんの句。

    チューリップきりっと起立一年生

きりっとと言う表現がいいですね。
皆かわいい小学一年生を想像しましたが、すべての新生活を迎える人への応援句でした。私にもそんな頃があったのに。。。
さあ、背筋を伸ばして今日も春を惜しみましょう。

このブログを書いているとき、テレビでパリからオランダまで運河の船旅を夫婦でするドキュメンタリーが放送されていました。
そこで一句。

      春惜しむ船で二人の河をゆく


いつか行ってみたいな~。来月は「若葉」です。明るい若々しい句が楽しみですね。
コメント
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