575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

句会ちかづく    遅足

2013年04月10日 | Weblog
桜前線は北上中。名古屋では、花も散って葉桜に。
我が家のサクランボの木もすっかり葉桜ですが、
どこからか虫が来て葉っぱを齧って、穴だらけです。
今は青くて小さい実も、まもなく赤く熟してきます。
春は足早に去っていくようです。

今回の題詠は「春惜しむ」です。

詩人の三好達治さんは、こんな句をつくっています。

  あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ

あんぱんの真ん中に干し葡萄がひとつ。
なくても良さそうですが、これがないと、あんぱんらしくない。
それを春を惜しむ気持ちに取り合わせました。

人生って、そんなに重大事でもなく、かといって軽くもない。
あんぱんの臍のようなものさ、という気持ち。
そんな人生を、去っていく春を惜しむように、
大切の思う気持ちも感じます。

どんな春を惜しむ気持ちが詠まれるのか?楽しみです。

コメント
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