575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

4月句会の句が集まりました。     遅足

2013年04月17日 | Weblog
春も最終コーナーにかかってきています。
昨日は、初夏のような暖かさでした。
庭にころがって虫を観察していたら、自転車のチューブに蛹が。
きっとヒョウモン蝶の蛹でしょう。
幼虫が餌にしているパンジーや菫が無残な姿です。

さて、いろいろな惜春の句が集まりました。
どの句に春風が吹くのか?楽しみです。

題詠「春惜しむ」

①古都の寺夜を灯して春惜しむ
②ああ球児砂を袋へ春惜しむ
③春なれやという間の春を惜しむころ
④惜春の鳥のかたちをして眠る
⑤春惜しむ仔象は短き鼻のばし
⑥降りそそぐひかりあつめて春惜しむ
⑦春惜しむミニ懐石の老夫婦
⑧招き上げ独り声色(コワイロ)春惜しむ
⑨春惜しむ裸婦の傾き直しつつ
⑩舞い落ちて流れるもよし春惜しむ
⑪女学生袴をつけて春惜しむ
⑫喝采の花降りしきり春惜しむ
⑬托鉢の心乱れて春惜しむ
 

自由題
 
①吹き散らす銀杏の雄花青きまま
②手捻りの武骨な重さ浅蜊汁
③お誘いは何でも受ける老いの春
④惜春や子らの寄せ書き黒板に
⑤まっさらな夜をこぼして春の雨
⑥画布いっぱいはみ出すように春を描く
⑦ひよどりの重さに揺れる桜かな
⑧埋め立ての放生池(ホウジョウイケ)に散る桜
⑨チューリップきりっと起立一年生
⑩菜の花のしあわせ色と旅をする
⑪新社員群れなし歩くお昼時
⑫ベビーカー頭そろえて花見デビュー
⑬うぐいすの声のころがる山路かな

句会は午後1時からです。
コメント
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